猫兎ライフ

美味しい食べ物にうまい酒、面白い本に楽しいゲーム、それさえあれば幸せです。

読書感想文

日常系かと思いきや【読書感想文】『暦物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 学校の怪談レベルの、怪異未満の話の短編集。かと思いきや最後の最後で主人公が死ぬ。日常からのギャップが素晴らしかった。 暦物語 (講談社BOX) 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社/メーカー: 講談社 発売日:…

カタルーニャを語るーにゃ【読書感想文】『物語 カタルーニャの歴史』田澤耕/中公新書

// 【紹介】 最近なにかと話題のカタルーニャの歴史について書かれた本。 【感想】 カタルーニャが独立するとかしないとかニュースで耳にしたので、カタルーニャについて学ぶためにこの本を購入した。独立問題が浮上するまで、カタルーニャという名前すら聞…

踊らされている感【読書感想文】『憑物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 この話も、後々への伏線が盛りだくさんの回。正弦がらみの’踊らされている感’が特に好き。 憑物語 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/09/27 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: …

既視感のあるディストピア【読書感想文】『R帝国』中村文則/中央公論新社

// 【紹介】 「教団X」などを書いた中村文則さんの本。初版は2017年8月25日発行。 【感想】 いままで中村文則さんの本を読んだことはなかった。この本は書店に並べられていたのを気になって手に取り、少し読んで面白そうだと思い、買った。 この本を…

まさかの貝木回【読書感想文】『恋物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。今回の語り手は、まさかの貝木泥舟。 【感想】 恋物語というタイトルには、およそ最も似つかわしく無い人物が語り手だった。中・高生が登場人物の中心となる本作では、貝木はやはり大人だと感じさせられる話だった。1…

伏線【読書感想文】『鬼物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 ファイナルシーズンまで読み終えた今だからわかるが、後々への伏線が盛りだくさんの巻だった。ラストの肩車の場面は特に好き。 鬼物語 (講談社BOX) 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2…

【読書感想文】『囮物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。本作の語り手は、千石撫子。 【感想】 語り手が変わると新鮮で面白い。しかも今回は怪異本人。おっとりしているようでぶっ飛んでいて、気弱なようで取り付く島がない。戦闘力は過去最強クラス。 最初は、こいつが語り手…

話が長い【読書感想文】『花物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。本作の語り手は、神原駿河。 【感想】 この巻だけAmazonでの評価が低かったので、レビューを覗いたら一人語りが長いとのことだった。読んでみると、確かに長かった。正直うんざりするほどに。 阿良々木暦がいない高校と…

定番のTSモノ【読書感想文】『傾物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。今回はTS(タイムスリップ)モノ。 【感想】 この話は特に好き。スケールも大きいし(文字通り世界が滅びる)、この手の話に有り勝ちなタイムパラドクスの問題も腑に落ちる形になっている(タイムスリップを含んだ多世…

本題が始まるまでに半分の紙面【読書感想文】『猫物語(白・黒)』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 物語シリーズ、羽川翼がメインとなる話。 【感想】 ここまでよく我慢してくれた。 礼を言う。 さあ、本題だ。(本文より) 黒では、上記の通り本題に入るまでに半分以上のページを使っている。つくづく自由な小説だと思う。白の語り手は羽川翼で…

ハミガキ回【読書感想文】『偽物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 物語シリーズ、第3弾。 【感想】 今回は伝説のハミガキ回。アニメ版も大概だったが、字面も相当なものだった。ハミガキの印象が強すぎるのだが、偽物語には兄妹愛が書かれているので好き。 偽物語(上) (講談社BOX) 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社…

グロ回【読書感想文】『傷物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ2番目の話。主人公、阿良々木暦の高校2年生と3年生の間の春休みの話なので、時系列的には化物語よりも前の話になる。 【感想】 本作はグロ回。まだシリーズ全作を読んだわけではないのでなんとも言えないが、明確に人…

アニメも小説も傑作【読書感想文&アニメレビュー】「化物語(物語シリーズ)」西尾維新/講談社

// 【紹介】 現代の田舎町を舞台とした怪異譚。原作の既刊数は20を超え、10年以上続くシリーズとなっている。アニメの方は劇場版もある。 【感想】 私は、「アニメを見てから原作を読んだ」派。アマゾンプライムビデオにあったから何気なく観て、ハマっ…

意外と重いテーマ【読書感想文】『モモ』ミヒャエル・エンデ/岩波少年文庫

// 【紹介】 ミヒャエル・エンデによる児童文学の名作。 【感想】 この作品を知ったのは、ゼノサーガが理由。モモの元ネタが確かこの本だったはず。それくらい、後世の作品にも影響を与えている名作。 いつの時代か、どこの場所かも確かではない街を舞台に、…

スケキヨ【読書感想文】『犬神家の一族』横溝正史/角川文庫

// 【紹介】 白いマスクと湖面から突き出た足のスケキヨが有名な、横溝正史のミステリー小説。主人公は金田一耕助。 【感想】 ※スケキヨイメージその1 ※スケキヨイメージその2 タイトルと、スケキヨのイメージだけは知っていた小説。有名なので、いつか読…

ニンテンドースイッチを欲しくなる理由【読書感想文】『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ/誠信書房

// 【紹介】 セールスパーソンや宗教指導者などが、他人を動かすために使用しているテクニックを科学的に解説した本。 【感想】 ニンテンドースイッチが欲しくて欲しくて、たまらなくて、毎日のように店頭と通販サイトを訪れ、転売価格のスイッチにも心がな…

塩野節に食傷気味【読書感想文】『ギリシア人の物語Ⅱ 民主政の成熟と崩壊』塩野七生/新潮社

// 【紹介】 古代ギリシアを題材にした歴史の本。 【感想】 この巻では主にアテネの凋落が書かれている。 内容はいいとして、塩野さん独特の説明調の文体が妙に気になった。「ローマ人の物語」の時には特に意識することもなかったが、本作では妙にくどく感じ…

バックパッカーの本【読書感想文】『深夜特急1〜6』沢木耕太郎/新潮文庫

// 【紹介】 インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合いバスで旅をしたバックパッカーの記録 【感想】 バックパッカーの旅の様子がよくわかる本だった。 言葉もろくに通じないような土地で一泊数百円の宿に泊まり、わずかなタクシー代をケチるために延…

睡眠の本【読書感想文】『睡眠の科学』櫻井武/講談社ブルーバックス

// 【紹介】 科学読み物の定番ブルーバックスシリーズの、睡眠に関する本。 【感想】 最近睡眠不足を感じていたので、睡眠に関する本を読みたいと思っていた。自己啓発系の本にも睡眠に関するものはあったが、科学的なエビデンスに基づいた知識が欲しかった…

主人公がクズ【読書感想文】『劇場』又吉直樹/新潮社

// 【紹介】 「火花」に続く2冊目の又吉直樹さんの小説。今回の主人公は、劇団員。 【感想】 主人公がクズ。それに尽きる小説だった。 主人公は行動も言動も支離滅裂で、生活は自立しておらず、他人に迷惑ばかりかけている。何を間違ったか、とても気立ての…

真のジャーナリズム【読書感想文】『殺人犯はそこにいいる(文庫X)』清水潔

// 【紹介】 少し前に、「文庫X」としてカバーが隠された状態で売られていた本。最近はタイトルが明かされた状態で売られている。その中身は『殺人犯はそこにいる』という連続幼女誘拐殺人事件を扱ったノンフィクションだった。 【感想】 隠された状態では胡…

翻訳の勉強法【読書感想文】『通訳翻訳ジャーナル 2017 SPRING』イカロス出版

// 【紹介】 通訳・翻訳家のためのナビゲーションマガジン。本号の特集は「間違いだらけの勉強法」 【感想】 翻訳家を目指しているのだが、学校に行く気もないのでまずは勉強法自体を学ぶ必要があった。内容的にはおおまかにいえば「基礎を大切にする」「ア…

翻訳家の年収は?【読書感想文】『通訳翻訳ジャーナル 2017 SUMMER』イカロス出版

// 【紹介】 通訳・翻訳家のためのナビゲーションマガジン。本号の特集は「収入と働き方」 【感想】 何か仕事をしようと思い立った時、気になることのひとつが収入だ。自分のやりたいことや好きなことを仕事にできたとしても、食っていけなければ話にならな…

翻訳家のエッセイ集【読書感想文】『翻訳家の仕事』岩波書店編集部編/岩波新書

// 【紹介】 翻訳家によるエッセイ集です。およそ10年ほど前の本で、今は絶版なのかAmazonでは新品での取り扱いがなかったので中古で買いました。 …古今東西さまざまな言語の翻訳にたずさわる当代きっての名訳者三十七人が明らかにする、苦悩と、苦心と、…

読み終えるのに半年以上【読書感想文】『戦争と平和4』トルストイ/新潮文庫

// 【紹介】 新潮文庫版の「戦争と平和」第4巻です。最終巻です。ナポレオン率いるフランス軍に攻め込まれたロシアが戦況を巻き返して戦争に勝利し、その後の物語が語られることろまでが書かれています。 【感想】 まずは自分を「よくやった」と褒めてあげ…

翻訳の雑誌【読書感想文】『翻訳事典2018年度版』アルク

// 【紹介】 翻訳者になりたい人の必読書(表紙より) 以前読んだ翻訳の本で紹介されていた雑誌です。 【感想】 『翻訳というお仕事』という本の中で、 「翻訳者になりたい」と思ったとき、あるいは翻訳の仕事をいっそう充実させたい時に最初に手に取るべき…

翻訳家目指します【読書感想文】『翻訳というおしごと』実川元子/アルク

// 【紹介】 翻訳とはどんな仕事か?機械翻訳が発達するなか翻訳者に未来はあるのか?などという内容が書かれている本です。 【感想】 翻訳家を目指そうと思った矢先に書店で見つけた本です。まさにセレンディピティです。以前勤めていた職場で社内通訳・翻…

戦略の本【読書感想文】『戦争にチャンスを与えよ』エドワード・ルトワック/文春新書

// 【紹介】 歴史学者・戦略家であるエドワード・ルトワックさんの本です。 【感想】 国連・NGO・他国の介入が戦争を長引かせるのだ!(帯より) という文句に目を引かれ購入しました。彼の「戦争が平和をもたらす」という逆説は、戦争を学ぶ機会の少ない我…

翻訳家としての春樹【読書感想文】『村上春樹 翻訳ほとんど全仕事』村上春樹

// 【紹介】 作家の村上春樹さんがこれまでに手掛けた翻訳について書いている本です。翻訳した本の紹介や、彼の翻訳に対する姿勢などが語られています。 【感想】 翻訳にも種類があって、ビジネス文書や論文・専門書などがありますが、一番難しいのは小説等…

教科書より面白くない【読書感想文】『わかるヨコハマ』神奈川新聞社

// 【紹介】 横浜の自然、歴史や社会について書かれた本です。 【感想】 横浜についての本を読みたいと思い買ったのですが、これほど面白くない本は久しぶりでした。多少の写真や図はあるもののずらずらと文字が続いており、まだ教科書の方が面白みがあると…