猫兎ライフ

美味しい食べ物にうまい酒、面白い本に楽しいゲーム、それさえあれば幸せです。

読書感想文

本の方が分かりやすい【読書感想文】『2001年宇宙の旅』アーサー・C・クラーク/ハヤカワ文庫

// 【紹介】 超有名な、SF小説の傑作。スタンリー・キューブリック監督の同名映画も有名。 【感想】 映画の方を先に観ていたのだが、ラストの方は正直意味がわからなかった。小説の方が、大分話の内容を掴みやすい。それでも、今尚先鋭的な内容は、読む側の…

1年を物語シリーズカレンダーで振り返る

// www.monogatari-series.com 【はじめに】 昨年もいろいろ本を読んだが、西尾維新の「物語シリーズ」が一番おもしろかった。 話の内容は数日にまたがっていたり、刊行順と時系列が一致していなかったりと、時間の経過がやや分かりづらくなっている。 カレ…

ラプラスの悪魔【読書感想文】『人間とは何か』マーク・トゥエイン/角川文庫

// 【紹介】 老人が真理を伝え、若者が反発する。良くあるパターンの構成のお話。 「人間が自分で生み出すものは、何ひとつない ー ひとつの意見でさえも、ひとつの考えでさえも、生み出すことはできないのだ」(背表紙より) 【感想】 読んだのがちょっと前…

タイトルに異議あり【読書感想文】『サイエンス異人伝』荒俣宏/講談社ブルーバックス

// 【紹介】 科学者の奮闘の歴史をたどる(背表紙より) 近代科学について書かれた本。 【感想】 サイエンス異人伝、とタイトルにあったので幅広い時間軸をあつかうものだと思っていたら、近代の話だった。読み返してみると、イントロダクションにも近代を扱…

童貞をこじらせた結果【読書感想文】『デミアン』ヘッセ/新潮文庫

// 【紹介】 「車輪の下」で有名なヘルマン・ヘッセの本 【感想】 「東京グール」でこの本からの引用があったので気になって読んだ。 自分を特別だと思っているシンクレールという男が主人公。デミアンはその親友の名前。 シンクレールは「しるし」がどうと…

ボーナスステージ【読書感想文】『続・終物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 「お前ふざけんなよぶっ殺すぞトンチキ野郎」…「本当に風呂に入る奴があるか。それも人妻と。未亡人と」(斧乃木余接/本文より) 終始ゆるい雰囲気で話は進んでいく。人妻と一緒に風呂に入ったり入らなかっ…

暦らしいのか、らしくないのか【読書感想文】『終物語(上・中・下)』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 長らく謎であった存在の、忍野扇と対決する回。私はアニメから入ったので、扇ちゃんの不気味さがより強く印象に残っている。あの瞳の黒々さと人離れしたモーションはトラウマものだ。 ラストは特に好き。お人…

日常系かと思いきや【読書感想文】『暦物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 学校の怪談レベルの、怪異未満の話の短編集。かと思いきや最後の最後で主人公が死ぬ。日常からのギャップが素晴らしかった。 暦物語 (講談社BOX) 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社/メーカー: 講談社 発売日:…

カタルーニャを語るーにゃ【読書感想文】『物語 カタルーニャの歴史』田澤耕/中公新書

// 【紹介】 最近なにかと話題のカタルーニャの歴史について書かれた本。 【感想】 カタルーニャが独立するとかしないとかニュースで耳にしたので、カタルーニャについて学ぶためにこの本を購入した。独立問題が浮上するまで、カタルーニャという名前すら聞…

踊らされている感【読書感想文】『憑物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 この話も、後々への伏線が盛りだくさんの回。正弦がらみの’踊らされている感’が特に好き。 憑物語 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/09/27 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: …

既視感のあるディストピア【読書感想文】『R帝国』中村文則/中央公論新社

// 【紹介】 「教団X」などを書いた中村文則さんの本。初版は2017年8月25日発行。 【感想】 いままで中村文則さんの本を読んだことはなかった。この本は書店に並べられていたのを気になって手に取り、少し読んで面白そうだと思い、買った。 この本を…

まさかの貝木回【読書感想文】『恋物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。今回の語り手は、まさかの貝木泥舟。 【感想】 恋物語というタイトルには、およそ最も似つかわしく無い人物が語り手だった。中・高生が登場人物の中心となる本作では、貝木はやはり大人だと感じさせられる話だった。1…

伏線【読書感想文】『鬼物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。 【感想】 ファイナルシーズンまで読み終えた今だからわかるが、後々への伏線が盛りだくさんの巻だった。ラストの肩車の場面は特に好き。 鬼物語 (講談社BOX) 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2…

【読書感想文】『囮物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。本作の語り手は、千石撫子。 【感想】 語り手が変わると新鮮で面白い。しかも今回は怪異本人。おっとりしているようでぶっ飛んでいて、気弱なようで取り付く島がない。戦闘力は過去最強クラス。 最初は、こいつが語り手…

話が長い【読書感想文】『花物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。本作の語り手は、神原駿河。 【感想】 この巻だけAmazonでの評価が低かったので、レビューを覗いたら一人語りが長いとのことだった。読んでみると、確かに長かった。正直うんざりするほどに。 阿良々木暦がいない高校と…

定番のTSモノ【読書感想文】『傾物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。今回はTS(タイムスリップ)モノ。 【感想】 この話は特に好き。スケールも大きいし(文字通り世界が滅びる)、この手の話に有り勝ちなタイムパラドクスの問題も腑に落ちる形になっている(タイムスリップを含んだ多世…

本題が始まるまでに半分の紙面【読書感想文】『猫物語(白・黒)』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 物語シリーズ、羽川翼がメインとなる話。 【感想】 ここまでよく我慢してくれた。 礼を言う。 さあ、本題だ。(本文より) 黒では、上記の通り本題に入るまでに半分以上のページを使っている。つくづく自由な小説だと思う。白の語り手は羽川翼で…

ハミガキ回【読書感想文】『偽物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 物語シリーズ、第3弾。 【感想】 今回は伝説のハミガキ回。アニメ版も大概だったが、字面も相当なものだった。ハミガキの印象が強すぎるのだが、偽物語には兄妹愛が書かれているので好き。 偽物語(上) (講談社BOX) 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社…

グロ回【読書感想文】『傷物語』西尾維新/KADOKAWA

// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ2番目の話。主人公、阿良々木暦の高校2年生と3年生の間の春休みの話なので、時系列的には化物語よりも前の話になる。 【感想】 本作はグロ回。まだシリーズ全作を読んだわけではないのでなんとも言えないが、明確に人…

アニメも小説も傑作【読書感想文&アニメレビュー】「化物語(物語シリーズ)」西尾維新/講談社

// 【紹介】 現代の田舎町を舞台とした怪異譚。原作の既刊数は20を超え、10年以上続くシリーズとなっている。アニメの方は劇場版もある。 【感想】 私は、「アニメを見てから原作を読んだ」派。アマゾンプライムビデオにあったから何気なく観て、ハマっ…

意外と重いテーマ【読書感想文】『モモ』ミヒャエル・エンデ/岩波少年文庫

// 【紹介】 ミヒャエル・エンデによる児童文学の名作。 【感想】 この作品を知ったのは、ゼノサーガが理由。モモの元ネタが確かこの本だったはず。それくらい、後世の作品にも影響を与えている名作。 いつの時代か、どこの場所かも確かではない街を舞台に、…

スケキヨ【読書感想文】『犬神家の一族』横溝正史/角川文庫

// 【紹介】 白いマスクと湖面から突き出た足のスケキヨが有名な、横溝正史のミステリー小説。主人公は金田一耕助。 【感想】 ※スケキヨイメージその1 ※スケキヨイメージその2 タイトルと、スケキヨのイメージだけは知っていた小説。有名なので、いつか読…

ニンテンドースイッチを欲しくなる理由【読書感想文】『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ/誠信書房

// 【紹介】 セールスパーソンや宗教指導者などが、他人を動かすために使用しているテクニックを科学的に解説した本。 【感想】 ニンテンドースイッチが欲しくて欲しくて、たまらなくて、毎日のように店頭と通販サイトを訪れ、転売価格のスイッチにも心がな…

塩野節に食傷気味【読書感想文】『ギリシア人の物語Ⅱ 民主政の成熟と崩壊』塩野七生/新潮社

// 【紹介】 古代ギリシアを題材にした歴史の本。 【感想】 この巻では主にアテネの凋落が書かれている。 内容はいいとして、塩野さん独特の説明調の文体が妙に気になった。「ローマ人の物語」の時には特に意識することもなかったが、本作では妙にくどく感じ…

バックパッカーの本【読書感想文】『深夜特急1〜6』沢木耕太郎/新潮文庫

// 【紹介】 インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合いバスで旅をしたバックパッカーの記録 【感想】 バックパッカーの旅の様子がよくわかる本だった。 言葉もろくに通じないような土地で一泊数百円の宿に泊まり、わずかなタクシー代をケチるために延…

睡眠の本【読書感想文】『睡眠の科学』櫻井武/講談社ブルーバックス

// 【紹介】 科学読み物の定番ブルーバックスシリーズの、睡眠に関する本。 【感想】 最近睡眠不足を感じていたので、睡眠に関する本を読みたいと思っていた。自己啓発系の本にも睡眠に関するものはあったが、科学的なエビデンスに基づいた知識が欲しかった…

主人公がクズ【読書感想文】『劇場』又吉直樹/新潮社

// 【紹介】 「火花」に続く2冊目の又吉直樹さんの小説。今回の主人公は、劇団員。 【感想】 主人公がクズ。それに尽きる小説だった。 主人公は行動も言動も支離滅裂で、生活は自立しておらず、他人に迷惑ばかりかけている。何を間違ったか、とても気立ての…

真のジャーナリズム【読書感想文】『殺人犯はそこにいいる(文庫X)』清水潔

// 【紹介】 少し前に、「文庫X」としてカバーが隠された状態で売られていた本。最近はタイトルが明かされた状態で売られている。その中身は『殺人犯はそこにいる』という連続幼女誘拐殺人事件を扱ったノンフィクションだった。 【感想】 隠された状態では胡…

翻訳の勉強法【読書感想文】『通訳翻訳ジャーナル 2017 SPRING』イカロス出版

// 【紹介】 通訳・翻訳家のためのナビゲーションマガジン。本号の特集は「間違いだらけの勉強法」 【感想】 翻訳家を目指しているのだが、学校に行く気もないのでまずは勉強法自体を学ぶ必要があった。内容的にはおおまかにいえば「基礎を大切にする」「ア…

翻訳家の年収は?【読書感想文】『通訳翻訳ジャーナル 2017 SUMMER』イカロス出版

// 【紹介】 通訳・翻訳家のためのナビゲーションマガジン。本号の特集は「収入と働き方」 【感想】 何か仕事をしようと思い立った時、気になることのひとつが収入だ。自分のやりたいことや好きなことを仕事にできたとしても、食っていけなければ話にならな…