紹介
堀江貴文さんが証券取引法違反で収監されたのち、刑期を終える直前に刊行された本です。
感想
ライブドア社長時代の堀江さんのイメージとは異なり、誠実で堅実な印象を受けました。今思えば、当時のメディアの報道も悪いイメージを持つようになされていたのかもしれません。
子供時代から刑務所に収監されるまでの人生や、仕事に対する意識が語られています。その中で、堀江さんは一貫して
人が新たな一歩を踏み出そうとするとき、次のステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。(第0章より)
ということを伝えている。
堀江さんはよく、「成功の方法」を尋ねられるのだという。しかし、成功へのショートカット、いわゆる楽して儲かる方法をバッサリと切り捨てている。みんなが求めている「掛け算の答え」は存在しないのだと。なにもないゼロの自分に地道にイチを足していくことこそが成功への道だという。
また、堀江さんが働く理由はお金のためでなないのだそうです。堀江さんはお金を自由へのパスポートとして捉えています。また、死への恐怖感が働くことへの原動力になっているそうです。有限の時間の中で、「自分の時間」を生きるために働き、お金を稼いでいるのです。
この本を読んで、堀江さんのエネルギーにも納得がいきました。自分がいつか死ぬ運命であることを自覚して、一日・一時間を全力で生きている人は強いものです。
私も地道にコツコツと、自由を掴み取っていきたいと思います。