円城塔さんの小説です。Amazon上で度々見かけ、タイトルに気を引かれ購入しました。
【紹介】
円城塔さんによる短編小説です。これはKindleでのみ取り扱われており。価格は99円です。Amazonプライム会員なら、月1冊無料サービスでも読むことができます。紙の本に換算すると、18ページ(推定)になるそうです。
【感想】
不思議な雰囲気のする小説でした。リスの描写から始まるのですが、実はそのリスはプログラムで冒頭の描写自体が黒い画面に映し出される文字列だという、入れ子構造のような作りの小説です。円城塔さんの本は、「屍者の帝国 (河出文庫)」しか読んだことはないのですが、ちょっと不思議な文章を書く人なのでしょう。
内容にはかなり含みがあり、この「リスを実装する」は、何かの話の前日譚のような書きっぷりでした。円城塔さんの小説はあまり読まないのでわかりませんが、他の小説のスピンオフ作品なのかもしれません。
内容は、プログラミックな語調でリスのことや主人公のことが語られています。小ぶりの作品ですが、読みやすい綺麗な文章なのでスイスイ読めました。淡々と語られつつも気になる内容で、一気に読んでしまいました。オススメです。