エアコンが登場する以前の住まいには、人間にとって本当に心地よい環境をつくり出す工夫があふれていました。(背表紙)
【紹介】
設備設計者(環境エンジニア)である山田浩幸さんの著書です。
家の風通しや、日光の制御によって快適な家づくりをするためのコツが書かれています。
【感想】
さすが、エンジニアの本という感じです。気流の話や、熱の特性、各種発電方法の違いや、エアコンの仕組みも書かれています。省エネ関係の知識が欲しい方は、この本を読めば、広く浅く理解することができます。
私がこの本を手に取ったきっかけは、たしか高城剛さんの本に紹介されていたのがきっかけだったと思います。(なんの本だったかは忘れた。)
原発事故で電気代が上がり、消費税UPやじわじわくるインフレの影響もあり、なんとか電気代を抑えたい今日この頃です。ちょっとした工夫で、エアコンの使用を抑えられるのはありがたいことです。最近は、昔と比べ物にならないほ夏の気温が上がっています。熱中症で人が死ぬなんて話は、数年前は滅多に聞きませんでしたが、ここ何年かは毎年のようにニュースに流れています。
単にエアコンの使用をやめるだけでは、電気代は節約できても命に関わる時代になっているようです。暑い夏は決してやせ我慢せずに、知恵を絞って安全かつ快適に過ごしたいものです。
私は、北海道に移住するのが一番の解決法だと思っています。わざわざヒートアイランドの真っ只中に住むことに固執する理由がありません。過ごしやすい気候をもとめて住む場所を決めるのもアリだと思います。
(おわり)