猫兎ライフ

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今の世界がよく分かる【読書感想文】新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方/池上彰、佐藤優/文藝春秋

   

 

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【紹介】

ジャーナリストの池上彰さんと、元外務省主任分析官である佐藤優さんの対談本です。

目次

はじめに 池上彰

序章 日本は世界とズレている

第1章 地球は危険に満ちている

第2章 まず民族と宗教を勉強しよう

第3章 歴史で読み解く欧州の闇

第4章 「イスラム国」で中東大混乱

第5章 日本人が気づかない朝鮮問題

第6章 中国から尖閣を守る方法

第7章 弱いオバマと分裂するアメリカ

第8章 池上・佐藤流情報術5カ条

終章 なぜ戦争論が必要か

おわりに 佐藤優

 

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)

 

 

【感想】

著者の2人は、現代の社会問題をわかりやすく解説した本を多数執筆しています。この2人が対談をして、おもしろくないわけがありません。目次を見ればわかる通り、いまホットな問題について語られています。

特に気になったのは、

それぞれの国にとっての「過去の栄光を再び求める動き」が剥き出しに出てきているのではないか。(池上・本文より)

という部分です。確かに最近の国際情勢を見ていると、どの国も主張が激しく、特に領土問題に関しては「かつての最大勢力圏」を基準に論じている感があります。

21世紀に入り、グローバル化が進むかと思いきや国際情勢は混乱を極め、改めて国家の重要性が増しているのは皮肉なことです。

(おわり)