すげー淡々とした小説の短編集。
学校の植え込みに白いきのこがあった、とか。祖母の畑で大根が穫れた、とか。就職して二年目に事故にあった、とか。
架空の街の架空の人たちの話が淡々と語られている。文面からは、感動させようだとか、泣かせようだとか、驚かそうなどという気は全然感じられない。ただただ出来事が淡々と語られている。これは新しい。
とても穏やかで新鮮な読後感だった。
(おわり)
僕ヤバの最新話が更新された。バレンタイン回。
界隈の期待通り、Twitterで公開されてる番外漫画(通称ツイヤバ)のバレンタイン編とつながる内容であった。こういう粋な展開、嫌いじゃない。
ところで、ツイヤバは結構甘々な話が多いので、パラレルワールドか、本編より先の時間軸だと思っていた。それが今回で、ツイヤバの激甘展開に本編が追い付いちゃった。事件だよこれは。本編の甘さがツイヤバに追いついたのも驚きだし、それを平然と受け入れている読者としての自分にも驚き。それだけ2人の仲が深まったんだなぁと、しみじみと感じている。
もはや次は、本編はツイヤバを超えるしかない!ツイヤバのバレンタイン回で、山田が市川に渡せていなかったチョコ。本編ではぜひ渡してほしい……。
そしてあれだな。チョコに書かれた”ス”と”キ”を、”キス”と勘違いした市川が暴走して突っ走ってほしい。
(おわり)
英国情報部に所属していた、本物のスパイが書いたスパイ小説。
本物が書いたんだから、リアルなんだろう。一般人の我々は諜報活動に接する機会なんて全くないので、なにがリアルでなにがリアルじゃないのかなんて、分かるべくもないのだが。
作戦の全体像もつかめないまま、味方すら信じられないような、スパイの孤独や不信感が伝わってきて面白かった。
(おわり)
インターステラーを、観た。TENETが面白かったので、クリストファー・ノーラン監督作品で検索して調べた。インセプションもノーラン監督だったのね。
地球が限界を迎えたので、人類の新天地を探すべく宇宙を旅するという話。
TENETもそうだったけど、ノーラン監督のSF最高だわ。知的好奇心を刺激されるサイエンス要素があるし、スケールが壮大だし、家族愛とか友情とか人間的な感情も織り込まれている。
展開のテンポも良かった。3時間近くあるんだけど、ダレることなく最初から最後まで引き込まれてしまった。家族に別れを告げて家を去った次のシーンが、もうシャトル発射のカウントダウンとかね。訓練風景は無いし、搭乗機の説明もないし、クルーの紹介も無い。
一緒にミッションに参加していたモノリス型のAIロボが最後まで良い奴で本当に良かった…。モノリスとか、宇宙船のAIとか、トラウマしかないもん。
あとマン博士(マット・デイモン)が出てきたときは笑った。こいつ、この惑星でも遭難してるのかって笑。※ オデッセイ参照。
(おわり)
↑バイオ8のパッケージ的なやつの絵を描いてみた。
steamでバイオ8(バイオハザードヴィレッジ)を買ってプレイしていたら、違和感を感じた。敵の頭吹っ飛ばない仕様なのかな?とか、ムービーシーンの整合性が無かったりとか。極めつけがドミトレスク城の手首のシーンね。あの斬撃で手首くっついてるのはおかしいやろ。
調べてみたところ、どうやら俺がプレイしていたのはゴア表現規制版だったらしい。PC版だから規制は無いものと思い込んでいた。購入時にも規制バージョンだというアナウンスは無かった気がする。手首やられるまで気付かなかった俺も大概鈍いのだが。
日本のsteamで購入できるのは規制アリ版だけなのだが、トラブルを乗り越えグロ版をプレイできるようになったので記録を残す。
海外版のバイオ8には規制が無いので、海外版を買えば解決する。日本のsteamでは購入できないので、steam key を買うことになる。steam key とはパスコードのようなもので、それを購入して入力することでゲームをアクティベートする。
steam key はGamesplanet: Game keys for Steam, Origin, Ubisoft Connect, GOG and moreで買うことができる。「バイオハザード」だと検索に出てこないので、「resident evil village」と入力しよう。この記事書いてる時点で41.49€なので、1€あたり133円換算で5518円くらい。お安い。
steamの規約で購入からの日数とかプレイ時間とか、返金できる条件は決まっていたはず。俺は返金対応してもらえたので、お金を無駄にせずに済んだ。
ちなみにsteam key は返金してもらえないので注意が必要。
海外版をダウンロードしてプレイはできるようになったが、問題が発生した。セーブデータが読み込めない。「このセーブデータは互換性がない為、使用できません」とエラーメッセージがでる。日本版でプレイしていた時のセーブデータが使えないのは、まあ分かる。だが、海外版でセーブしたデータも読み込めないもんだから困った。
どうやらこれ、日本版のセーブデータが干渉しているようで、古いセーブデータは完全に消去する必要があるらしい。ネットで調べても対処法が分からず途方に暮れていたところ、このツイートに命を救われた。
バイオハザード8(VILLAGE)
— じがばち (@jigabachi) 2021年5月8日
STEAMで日本D版を購入
↓
2時間弱プレイ
↓
規制に気づいて返品
↓
海外版をコードで購入
↓
起動したら日本D版のセーブが残っているせいで新たにセーブしても「セーブデータに互換性がない」となる不具合が発生
↓
ローカルのセーブフォルダ(1196590)をすべて削除
↓
OK
困ったときのTwitterだぜ。
このバイオ8は、グロ表現も含めての作品だと感じた。主人公が指を食いちぎられてなお戦う姿や、切断された手首が回復薬1瓶でくっついてしまう様子も、必要な表現だ。これがなければイーサンが置かれた状況の過酷さや、超人的なタフさが伝わらない。物語のラストにも繋がってこない。多少苦労してでも、グロ版を買い直してプレイして本当に良かったと思っている。
なんでもかんでも規制しようとする風潮、俺は嫌いだね。
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(おわり)
次の一万円札の人、渋沢栄一の本だという。内容は、談話録。講話とかそういうものをまとめた本。
松下幸之助の『道をひらく』とかアンドリュー・カーネギーの『道は開ける』とかと同じ系統。お偉いさんの、お話って感じ。
お偉いさんの話って、どうしてこうも同じような感じになるもんかね。言葉を変え、表現を変え同じことを言っているということは、そこには真理の片鱗があるのだろうけれども。
渋沢栄一のことを知りたくて読んだけど、これは失敗だったかもしれぬ。本は悪くない。けど人となりを知るには伝記を読むべきだったな。
現代語訳版もあるけど、原文バージョンで大丈夫だと思う。古い言い回しとか、漢文の引用はあるが、全然読めるレベル。たまには辞書を片手に本を読むのも悪くない。
(おわり)
カブのアニメがあると聞いた。その名も『スーパーカブ』。これは、カブ乗りとして観なきゃいかんよなぁ~?
女の子が主人公だというので、けいおんとかばくおんみたいな感じかと思ってたら、全然違った。女の子がキャッキャウフフしていない。BGMもセリフも少なめで、静かな印象。1話の冒頭からドビュッシーのアラベスク第1番流れるくらいには洗練されている。
バイク乗りなら観て損はないぞこれは。あるあるというか、分かりみが深いシーンがいくつもある。
バイク乗り始めた頃の「帰ってこれた」っていう感覚とかね。慣れないことばかりで、ちょっと出かけるだけで大冒険なんだよ。あとヘルメットホルダーになかなかメット掛けられないのとか。スピード出すと顔に当たる風がキツくなるのとか。
てか、街でフェイスシールド付けずにバイクで走ってる奴見かけるけど、風大丈夫なのかな?飛んでくる虫とかどうしてるんだろ?食ってるの?
主人公、自分でオイル交換してたんだけど。俺よりすごいじゃん。俺自分でオイル交換したことないんだよね…。リアキャリア伸ばしてボックス付けたりはしてるけど、大事なパーツを自分でいじるのはちょっと怖い。走ってる最中にボルト抜けて空中分解しそう。
バイクリアルだなぁと思っていたら、ホンダが協力・監修しているらしい。そりゃこのクオリティになるわけだ。
(おわり)