さすがに、「福沢諭吉」を知らない人はいませんよね。一万円札の人です。
こ
↑この人です。
【紹介】
今回は、この福澤さんの自伝を読んだのでその感想文です。タイトルは『福翁自伝』。これで、「ふくおうじでん」と読みます。
【感想】
福沢諭吉は、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を作らず」の『学問のすゝめ』が有名です。また、慶応大学の創始者でもあります。
福澤諭吉は、下級士族の生まれですが、偉人の例に漏れず波乱万丈な人生を歩んでいます。
また、かなり粗野な一面もあり、遊女の偽手紙を作って人を騙したり、借りた本を勝手に写本してしまったり、嘘をついて人に河豚を食わせたりしています。一万円札の偉そうな雰囲気からは想像もできません。
福沢諭吉の人生を読んで思うのは、どんな時でも自主自立しているなということです。旧体制に愛想を尽かし、街に出て勉学に励んでいる間も自らのスキルで稼いでいます。酒とタバコはやるものの、その他の俗っぽいものには手を出さず、信念を貫いた生き方をしています。
『フランクリン自伝』を読んだ時も感じましたが、一事を成す人というのは、ブレない、変化を恐れない、質素、という共通点があるように思います。
(私も偉くならなくて良いから、そんな資質を身に付けたい・・・)
普通に読んで面白いのでオススメです。斎藤孝さんによる現代語訳バージョンですので、堅苦しい言い回しは、一切登場しません。
(おわり)
(おまけ)