【紹介】
経済ジャーナリスト木暮太一さんのカイジシリーズ第2作目です。前回の「お金の話」に引き続き、今回は「働き方の話」です。
【感想】
序章 今日を頑張った者にのみ、明日がくる
序盤から、厳しいお言葉をいただきました。しかしこれは、的を得ていると思います。「明日から頑張る」と思っていては、永遠に頑張ることはあり得ません。なぜなら、明日頑張ろうと思っていても、日付が変わればまた「今日」が訪れてしまうからです。そうして、帰納法的に永遠に頑張らない日々が続いていきます。
他にも、章のタイトルからして手厳しい言葉が並んでいます。
第1章 勝ったらいいなではなく、勝たなきゃいけない
幸福な人生は”楽”な人生ではない
「こんな時代のせい」という大きな勘違い
この本は、良い意味でも悪い意味でも社会の現実を突きつけてくれます。楽してリスクを取らずに稼ぐことはできないし、妥協していては一流になれません。生きていくのに必要なスキルは時代環境によって変わってしまいますし、善意で人の負担を肩代わりしてばかりいれば自分が破滅してしまいます。しかし、確かに厳しい世の中ですが、まずは現実を直視することが、一歩前へ足を踏み出す力になるのではないかと思います。
世の中問題が山積みで、八方塞がりのように感じてしまうこともありますが、何よりも行動することが大切だと思います。
この先がわからなくても、たとえ痛みを伴うことをわかっていたとしても、今すぐ決断して前に進まなければいけないのです。
(おわり)