歴史の授業で誰しもが必ず耳にするのが、この足尾銅山です。近代化以降の日本で初めての大規模公害として、足尾銅山鉱毒事件が起こったのが19世紀の後半です。この問題に取り組んだ人物である田中正造とともに、足尾銅山の名前を習ったと思います。
【場所】
足尾銅山は宇都宮市から西に直線距離で約40kmに位置します。日光市から桐生市に通じる国道122号線沿いにあり、山に囲まれ交通の便が悪い場所にあります。直近の有料道路の乗り口は、日光宇都宮道路の「清滝」です。
【コース】
足尾銅山への経路は、宇都宮の方から山間を抜けていく県道15号を使用しました。上の地図は、山地の麓のコンビニを起点としています。
今回は山を抜けるコースを選びましたが、桐生市から渡良瀬川沿いに国道122号線を北上するコースも気持ちよさそうです。
【旅の記録】
起点となるファミリーマートでのコーヒーブレイクです。持参のコーヒーと、ファミマのチュロスドーナツです。ファミマのドーナツは甘くてコーヒーによく合います。
コンビニからの風景です。山ばかりのど田舎です。
県道15号に入ったあたりの風景です。山間を行くのどかな道路です。スピードを出すのには向いていないので、トコトコゆっくりツーリンングしたい人向けです。
県道15号の中盤、山中での様子です。いろは坂を超える急カーブが連続し、車がすれ違えないほどの区画もありました。落ち葉により滑りやすくなっている箇所もあり、まさに険道の様相を呈していました。
県道15号を抜けて、赤いアーチ橋を渡れば足尾に到着です。
そして、足尾銅山の入り口です。寂れた観光地って感じでした。
怪しい鉱夫が出迎えてくれます。
銅山へはトロッコで移動します。
銅山の中にも鉱夫がいます。
そして、銅インゴット。
銅山を後にし、砂防堤に向かう途中で見つけた廃工場です。
川を上っていくと砂防堤に行き当たります。半面の斜張橋を渡ると、公園のようなスペースがあります。あたりの山にあまり木は生えておらず、公害の影響をうかがわせています。この地域では、未だに有害物質の流出があったり、植生が少ないことによる水害も発生しているようです。改めて環境保護の重要性が身にしみます。
旅の締めくくりは、カップ麺とコンビニスイーツです。ツーリング中の買い食いは最高です。特に寒い時期に食べるカップ麺はたまりません。
(おわり)