【紹介】
木暮太一さんの「カイジ」シリーズ第4弾です。今回は覚悟の話です。
【感想】
必要なのは「すべての障害を乗り越えて、はねのけて、突破する力強さ」ではなく、すぐそばにある”横道””抜け穴”の存在に気づき、それを認めることです。(本文より)
この本には、生きていくための「したたかさ」の重要性について書かれています。
「どうしても行かなければいけない予定があった」のではなく、「行かないという選択肢がなかった」のです。(本文より)
著者は、記録的な大雨や洪水の中、出勤・通学した人たちに警鐘を鳴らしています。大雨で道路が川のようになる中、出勤している人の姿がニュースに流れたのは記憶に新しい出来事です。そんな人たちの勤勉さには脱帽ものですが、果たして正しい行動だったのでしょうか?下手をすれば命さえ落としかねない危険な状況だったはずです。
社会規範・ルールは確かに我々の生活を便利にするものです。しかし、
ルールにはあなた個人を守る力はありません。(本文より)
プレミアム商品券の買い占め問題の例も登場しますが、”空気”によって制限されている我々の行動は意外と多いものです。倫理的にどうかと思いますが、商品券の買い占めは何ら違法ではありません。非難を恐れず行動した人が利益を得ることができたのです。
「Facebookでのリア充自慢大会から降りる覚悟」「LINEの既読スルーをする・されることに無頓着である覚悟」を持つだけでも生活は楽しくなります。
大した実力もないカイジが主人公たる所以は、この「覚悟」です。現代社会を生き残るヒント満載の本でした。
(おわり)