【紹介】
ビッグコミックスピリッツに連載中の漫画「気まぐれコンセプト」の35年の連載の総集編です。
【感想】
ビッグコミックスピリッツを読んだことはなく、この「気まぐれコンセプト」の存在も知らずに生きてきたのですが、サンケイエクスプレスの書評欄で紹介されていたのを機に購入しました。
1981年の「丘サーファー」から2016年の「スマホ」のまで、時事に敏感なネタが満載でした。パワハラやセクハラ盛りだくさんで今では問題になりそうな内容ばかりでしたが、広告業界や一昔前の日本では当たり前だったのかなと想像します。
そして、広告代理店の主人公たちの不毛な仕事っぷりがまた面白かったです。広告代理店というと、適当なことを並び立てて金を儲けて合コンばかりやっているイメージでしたが、まさにそのまんまでした。実際の広告業がどんな仕事をしているのか分かりませんが、誤解を与えかねないほどのぶっ飛びっぷりでした。
1981年から現代までの流行や風潮がわかる面白い本でした。
(おわり)