【紹介】
虎になった男の話や、極めすぎて弓の概念を忘れた名人の話などが有名な本です。
【感想】
中国の故事を題材にした話だそうです。「虎になった男」や「弓の概念を忘れた名人」の話は有名なので、どこかで聞いたことがある人は多いと思います。私もちらりと聞いたことがある程度でした。
特に面白かったのは、「悟浄出世」と「悟浄歎異」です。有名な「西遊記」に登場する河童の沙悟浄の視点で書かれている話でした。三蔵法師に出会う前の思索の日々と孫悟空に出会ってからの事が非常に細かな描写で描かれており、西遊記に新たな視点を持つ事ができました。
普通に読んで面白い本でした。
(おわり)