【紹介】
詭弁に関することを論理的に解説している本です。
【感想】
「相手の言っていることはもっともらしく聞こえるけど、どこか間違っている気がする。でも間違っている点がどこかは指摘できない。」
そんなもどかしさを解消するためにうってつけの本です。「論理」とは、わかりやすく言えば「話の整合性」のようなものだと私は理解しています。話の筋が通っているか否かということです。世の中の怪しいセールスや勧誘、政治家・活動家は、いかにもそれらしいことを言っていますが、果たして本当に正しいのか。
有名な「天国への道、地獄への道」の問題を含む、論理のパズルが多数あり、論理初心者の私でも楽しく読むことができました。
タイトルが、詭弁論理「学」と、やや堅苦しいものになっているのは、単なるハウツー本ではないということのアピールなのだそうです。実際この本を読んでみると、詭弁なんていうものはそう簡単に弄することはできないのだと感じられました。正しい(?)詭弁は、数学的な条件や・数式を伴うもので、「数学A」等の私がもっとも苦手とする分野に係る話でした。
論理パズルが好きな人や、他人の詭弁に困っている人向けの本です。
(おわり)