【紹介】
現代の田舎町を舞台とした怪異譚。原作の既刊数は20を超え、10年以上続くシリーズとなっている。アニメの方は劇場版もある。
【感想】
私は、「アニメを見てから原作を読んだ」派。アマゾンプライムビデオにあったから何気なく観て、ハマった。どことなく非現実的できれいな映像で、会話や展開のテンポが良く、何よりヒロインがすごく可愛い。ひょんなことから吸血鬼もどきになってしまった高校生が主人公で、女の子達が抱える問題を解決していくだなんて、怪異譚としてもアニメとしてもありふれたような話だが、それ以上のものが化物語にはある。
好きな話は「まよいマイマイ」。よくあるオチだが、とても綺麗にオチている。アニメ版でも小説版でも鳥肌がたった。小説を読んだ時点では話の内容は知っていたのにもかかわらず。
好きなヒロインは「戦場ヶ原ひたぎ」。メインヒロインはやっぱりかわいい。次いでファイヤーシスターズの「火燐」「月火」が同率2位。際どくも一線は越えないフェティシスティックな絡みがたまらない。
アニメから小説に入ったのだが、よくもここまで原作に忠実にアニメ化したものだと感心してしまった。言葉遊びというか文字遊びというか、文章ならではのレトリックが多分に使われている小説なので、アニメ化は非常に難しかったと思う。アニメ中のオーバーな描写(戦場ヶ原が階段から落ちてくるシーンからしてオーバー)も怪異譚としての非現実感を醸し出しているし、主人公のアホ毛もアニメでは難しい心理描写に一役買っている。小説では文字としっかりと向き合うことができるし、アニメは他作品のオマージュがたくさんあって面白い。どちらにもそれぞれの良さがある。
とても良いアニメであり小説。観なきゃ損、読まなきゃ損。どちらから入っても大丈夫。西尾作品が初めてでも大丈夫(私も西尾維新は物語シリーズが初めて。)
オススメ。
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(おわり)