不眠症でガリガリの機械工(マシニスト)の男が主人公。死体を海に投棄するシーンから始まる。主人公の身の回りで不可解な出来事が起き、追い詰められていくという話の流れ。
主人公を演じるクリスチャン・ベールの演技は素晴らしい。役作りのために30kgだか減量したらしい。作中の姿は病的にガリガリ。車に轢かれてゾンビみたいに歩いてるシーンとか、空港のカフェで発狂するシーンとかもう最高。
演出も良い。全体的に色あせて暗い雰囲気で、物語に不気味さを投げかけている。カメラのアングル、間の取り方すべてがすばらしい。不安を掻き立てる。小さい子供と遊園地のアトラクションに入るシーンが特に好き。
ストーリーは最悪。ラストあっけなさすぎ。ありきたり。ファイト〇ラブ?せっかくいい雰囲気で終盤を迎えたのに、見ているこっちは不完全燃焼のまま映画は終わってしまう。
思えばタイトルも微妙。確かに主人公はマシニスト(機械工)だけど、ただそれだけじゃん。物語的に主人公が機械工であることが必然ではないし、キーになるわけでもなし。
ちなみにこの主人公どこかで見たことある顔だと思ったら、「リベリオン」の人だったのね。
(おわり)