Netflixに入って、まずドロヘドロを観た。というか、ドロヘドロを観るためにネトフリに入ったというのが大きい。勢い余って原作もkindleで全23巻買って読んだ。
初めて漫画を読んだのは、もう何年も前になる。少なくとも、10年以上前だと思う。絵柄は荒っぽいし、展開は混沌としていて、描写はグロくてバイオレンス。どう間違ってもアニメ化なんてされることはないだろうと、思っていた。思っていたのだ。
あと、知らぬ間に原作が完結していたらしい。18年連載だと。
アニメ化に対する不安は、1話目の冒頭を観たら吹き飛んだ。カイマンの口の中から始まるキャッチ―なスタート。テンポの良いバトル。そしてかわいいニカイドウ。画風も素晴らしい。シャープな線とカラフルな色遣いで、キャラも背景も描き込まれている。独特な世界観なので、服も建物も作画コストは相当高いと思う。ちょっとしたシーンでも、観れば観るほど丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。
ストーリーも、キャラデザも原作に忠実なのも高評価。映像化前提で漫画描いたのかな?シーン構成とか、ネタの挟み具合とか最高よ。
こうしてみると、アニメになるべき漫画だったとさえ思えてくる。白黒の静止画では伝わってこなかった魅力がある。漫画ではキャラの動きがよく分からなかった戦闘シーンでも、アニメならよく分かる。
そして気になるアニメの続編について。今回アニメ化されたのは漫画の7巻途中までだ。全体の三分の一くらいにあたる。単純計算すれば、あと2シーズンでちょうど良いくらいになる。
希望としては続きもアニメ化してほしいし、シーズン2が出るという噂もある。だが個人的には続編は無いと思っている。まずもって、この後のストーリーはより混沌度を増すからだ。登場人物は増えるし、カイマンの頭の件も複雑に入り組んでいる。主要キャラも死んだり生き返ったりして、タイムリープしたり、悪魔化したり、餃子の魔法使ったり。ちょっとアニメ向きではないかなと思ってしまう。あと気になるのが清水だ。(みんな覚えているかな?悪まんじゅうを売って死刑になったヤツだ。)彼の手には十字目のボスの刺青が彫ってある。原作漫画では死刑執行の際、カイマンは清水の手をつかんでいるので、手元には清水の手がある。だがアニメ版では足なのだ。そんなに重要なアイテムではなかったと記憶しているが、先の展開につながる要素が削られていたのが気になる。もうひとつがオープニングでのネタバレ要素だ。ニカイドウがラリった顔で肉をミンチにしているのは悪魔化を暗示しているようだし、カイマンが餃子頭で出てくるのもラスボス戦を想起させる。「続編は出ないからこれで我慢してね」という苦肉のサービスに感じられなくもない。煙が復活するあたりとか胸アツだからアニメで観たかったのに…
ホールくんのフィギュアが欲しいと思う今日この頃。キクラゲのぬいぐるみは有るみたいだけど、ちょっとお高い。
(おわり)