猫兎ライフ

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タルコフ初心者ガイド【Escape From Tarkov: EFT】

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【はじめに】

最近タルコフにハマっている。悪戦苦闘しながらレベル10の壁を越えることができたので、初心者のために解説のようなガイドのようなものを書いておく。レベル10になればフリマ機能が解放されて、金策にしろタスクにしろ武器カスタムにしろ楽になってくる。

※直近のワイプでフリマ解放は20レベルになりました

詳しいことはwikiに細々と載っているので、この記事ではざっくりと書いていく。

【タルコフとは?】

Escape From Tarkov(エスケープフロムタルコフ)とは、ロシアのゲーム会社が作っているFPSだ。超ハードコアなリアルさが特徴。基本的にUIが一切表示されないので、残弾は手動でマガジンチェックしなければならず、自分の現在地は地形で判断するしかなかったりする。普通のFPSとはかなり雰囲気が異なる。

あと、すぐ死ぬ。ザコNPCですら良い動きをしている。強いNPCになるとエイムボットもドン引きの反射速度、エイム精度でぶっ放してくる。重装ガチ勢のプレイヤーパーティーに遭遇したら死は免れない。そして死んだら装備は基本全ロスト。 かなりのマゾゲーだけど、緊張感が病みつきになる。

最近ワイプ(アプデ+全プレイヤー装備強制リセット)したのでプレイを始めるなら今がチャンス!

【システムの理解が大切】

一般的なFPS(CoDとかBFとか)とは、システムから根本的に異なる。ゲームに慣れるためには、タルコフのシステムを理解することが大切。

〈ゲームの流れ〉

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タルコフは単純なPvPではない。装備を整えて、フィールドに出撃して、探索・戦闘をして、脱出して、持ち帰ったアイテムでさらに装備を強化する。という流れになる。

フィールドにはアイテムが配置されていて、Scav(スカブ)と呼ばれるNPCの敵がうろついている。このフィールドに、プレイヤーキャラであるPMCと、プレイヤーが操作するScavが、一緒にぶち込まれるのだ。

〈ライフ(HP)〉

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HPは、頭部、胸部、腹部、右腕、左腕、右脚、左脚の7か所に分かれている。

頭部または胸部のライフが0になると死亡。

他の部位のHPが0になると部位ごとのペナルティがある。例えば、脚なら移動速度低下。HPが0になった部位に攻撃をくらうと、他の部位に分散してダメージが入る。

出血や骨折といった状態異常があり、対応した回復アイテムを使わなければ治らない。また、HPが0になり完全に破壊された部位は通常の回復アイテムでは治療不可能。破壊部位の治療には外科手術用キットが必要になる。

〈ダメージ計算〉

タルコフのダメージ計算はとても複雑だ。俺も全容が分かっていない。それでも簡単にまとめると、

・ダメージ量は武器ではなく弾薬によって決まる

・弾丸がアーマーを貫通できなかった場合ダメージ量は減る

・貫通力は弾薬に依存する

ということらしい。弾ごとにダメージ量・アーマー削り値・貫通力が決まっていて、被弾側のアーマークラスとの計算によって決まるという。wikiを見てるとめまいがしてくる。

戦闘を有利に進めるためには、貫通の高い弾を使って、アーマークラスの高い防具を身に着けることが重要になる。(そのアーマーも材質によって耐久性が変わったりするらしい……。これ以上はwiki見て勉強してくれぃ)。

〈クリア条件〉

このゲームは、敵を倒せばそれで終わりではない。タイトルが示すように(ESCAPE FROM TARKOV=タルコフからの脱出)、フィールドから脱出しなければクリアしたことにならない。逆に言えば、危険を回避して一切戦闘しなくても、脱出さえできればクリアになる。時間内に生きて脱出できなければ、装備は全ロストする。1回出撃することを「レイド」と呼んだりする。

マップは広大で、地図判読は自力でしなければならず、脱出に必要条件がある場合もある。ただ脱出するだけでも、慣れないうちは大変なのだ。時間制限はあるし、水分やエネルギーが尽きてくる。バックパックいっぱいに貴重なアイテムを詰め込んだまま、時間切れや、力尽きて死んだ経験は数知れない。

【基本サイクルの解説】

前にも少し書いたが、このゲームは、装備編成→探索・戦闘→帰還→装備強化を繰り返すことになる。トレーダー毎のタスクがあったり、エンドコンテンツ的なステージ「研究所」があったりするが、それは慣れてからでいいだろう。

序盤で大事なのは、この基本サイクルを上手く回して、装備を整えながらマップやシステムに習熟することだ。やり込み要素が半端ないので、慣れてしまえばとても面白い。

〈装備編成〉

装備を語ると本当にキリがないので、ざっくりアドバイスだけ。

・武器

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大事なのは弾なので序盤はこだわらなくてヨシ。カスタムしなければフルオートは反動が酷くて使い物にならないので、セミオートの武器で大丈夫。拳銃弾だと敵のアーマーを抜けないことが多いので、アサルトライフルが良い。距離を選ばず戦える。AKシリーズは簡単に手に入るのでおすすめ。

ハンドガンやナイフだけで出撃するとScavが吸い寄せられてくるらしいので、メイン武器は持った方が良い。

・アーマー

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アーマーのシステムも複雑。とりあえず序盤でもクラス3、できればクラス4のアーマーを装備したい。拳銃弾、散弾は防げるし、低貫通のライフル弾もある程度耐えられる。防弾性能の低いアーマーだと、余裕で弾が貫通してくるので装備する意味がない。

死に過ぎるとアーマーを着るのがもったいなく感じてしまうが、アーマーは装備しよう。アーマーが無いとザコのワンパンで簡単に死ぬ。少しプレイすれば、アーマーのありがたみが分かるはず。良いアーマーを着てると生存率が全然違う。まあ、どんなに装備を堅めていても死ぬときは死ぬが。

・ヘッドウェア

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ヘルメットも、一応かぶっておいた方が良いのかな?頭部のHPは低いから、弾幕とか散弾のペレットがかすっただけでも死んでしまうので。ただフェイスシールドが無いと顔面はスルーで食らうので過信はできない。メット装備しててもヘッドショットで死ぬのは、割と普通にある。

・ヘッドセット

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ヘッドセットは絶対装備した方がいい。安物でいい。音の聞こえが全然違う。即死ゲーなので、より早く敵に気付いて先手を取るのが重要。。

・リグ・ポケット

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リグとはマガジンとかを収納できるチョッキのようなもの。防弾性能がありアーマーとしての機能を兼ねているものもある。容量が大きければ大きいほど良い。

ポケットは固定で1マス×4。

リグとポケットに入ってるものはショートカットが設定できるので、回復やグレネードはここに入れて、すぐに使えるようにする。マガジンや弾もここに入れておかなければリロードできない。また、空きスペースが無いとリロード時にマガジンを落としてしまうので、マガジン1つ分のスペースは開けておきたい。

・バックパック

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物を詰め込むリュック。大きければ大きいほど良い。アイテムを多く持ちかえれば、それだけ金になる。装備も強化できる。ケチって小さいバックパックで出撃した時に限って、お宝がザクザクだったりする。

〈探索〉

フィールドにはアイテムがちりばめられている。棚に置いてあったり、チェストや金庫、キャビネットの中に入っていたりする。武器、弾薬、回復、カギ、貴重品、食料……。それらを持ち帰って、自分を強化するのだ。

だが、フィールドには危険もある。NPCのScavがうろついているし、自分と同じようにアイテムを狙っているPMCやプレイヤーScavがいる。ゲームに慣れないうちは、なるべく危険を避けつつ、アイテムを収集するとよい。

初心者にオススメなのはSHORELINE(海岸線)のマップだ。

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理由は複数ある。

・マップが広いので他プレイヤーとかち合いにくい。

・探索スポットが複数あるのでアイテムを集めやすい。

・チョークポイント(隘路)はあるが、複数あるので狙われにくい。

・序盤はこのマップがらみのタスクが少ないので、好戦的なプレイヤーが少ない。

アイテムがある場所を黄色い丸で囲っておいた。この辺はScavも湧くので慎重に。当然他のプレイヤーが来る可能性もある。銃声のする方向を避けるように動けば、比較的安全だ。

〈戦闘〉

慣れないうちは、戦闘は極力避けた方が良い。他のFPSと比べると、動きがもっさりしてるので思い通りに戦えない。

Scavはエイム精度がおかしいので、正面から撃ち合わずに、不意を突くようにしよう。視界が切れるとこちらを見失うようなので、回り込むように意識して動くと良い。

PMCの強さはピンキリなので、ガチ勢に出会わないように祈るのみ。クラス6の防具を着込み、徹甲弾をドラムマガジンで連射してくるような相手には、初期装備では対応できない。

〈帰還〉

せっかくアイテムをたくさん拾っても、生きて持ち帰らなければ意味が無い。マップ毎の出口はwikiに載っているので、しっかり予習してから出撃すべし。慣れないうちは地図を見ながらでも迷うので、時間に余裕を持たせて。

【タルコフのコツ】

・SILS

タルコフは即死ゲーなので、敵に早く気づけばそれだけ有利になる。これはNPC相手でもプレイヤー相手でも同じことだ。だが敵の位置を教えてくれる便利な機能は存在しない。他のゲームによくある、撃たれた方向が分かる画面表示もない。すべて自分の目と耳だけが頼りになる。「視界の端に何かいた気がする」とか「物音がした気がする」とか、そういう時は警戒しよう。たいてい気のせいじゃなくて、本当に敵がいるので。

敵の気配を知るために有効なテクニックがSILSだ。確かSILSだった気がする。何かの頭文字だったのだが忘れた。間違っているかも知らん。立ち止まって、静かにして、五感を研ぎ澄ますのだ。アメリカのレンジャー部隊だかで使われている技術だったはず。タルコフでも違和感を感じたら一度立ち止まって聞き耳を立て、辺りを警戒すると良い。

・カモフラ

屋外で行動するときは、木や草地を利用して身を隠すようにすべし。その時に気を付けたいのがカモフラージュだ。緑系、茶系、黒系なら大丈夫だ。問題なのは派手な色の装備だ。国連メット・ベストとかは序盤だと割と防弾性能があるので装備したくなるのだが、狙ってくださいと言わんばかりに目立つのでやめた方が良い。ぼんぼりの付いた赤いニット帽とかは論外。登山用リュックとかも目立つ色なので要注意。

・回復は多めに

タルコフは即死ゲーだが、回復を上手く使えば生存率は格段に上がる。始めたばかりの頃は、攻撃を受けても方向が分からず、回復もままならないまま、運よく逃げれても出血で死ぬパターンが多かった。回復アイテムさえ十分に持っていれば助かる場面が何回もあった。

銃で受けたダメージも、重度の出血も、骨折でさえも数秒で治ってしまうのはゲームらしいところだ。これを使わない手はない。

・お守りグレネード

序盤はグレネードが貴重なんだが、1個は持っておきたい。お守りになる。物陰の敵に投げつけたり、物音がする怪しい部屋に投げ込んだり、とにかく便利だ。グレネードはアーマー無視でダメージが入る。直撃なら即死するので、ガチ装備のPMC相手にも牽制になる。

【Scavモードを大切に】

死んだら装備ロストという厳しいゲームだが、救済措置的なものもある。Scavモードだ。普段フィールドをうろついているScavとしてプレイできるのだ。Scavモードには下記のような特徴がある。

・装備やアイテムはランダム

・NPCのScavが基本敵対しない

・死んでもメインキャラに影響がない

・経験値は入らない

・脱出地点がPMCとは異なる

・生還したら所持品は全て自分のものにできる

手持ちの装備品ロストを気にせず、敵が少ない状態でプレイできる。Scavとしての初期装備を持ち帰るだけでも、序盤は嬉しいものだ。初見のマップを探索したり、メインキャラでは危なくて近づけないエリアでアイテムをあさるのも良いだろう。

基本装備は貧弱なので、PMCに喧嘩を売るのはおすすめできない。Scavをキルして装備を剥ぎ取る手もあるが、付近のScavが敵対するのでこれも慎重に。

【課金いいぞ】

タルコフは購入時のパッケージにいくつか種類がある。どれも買い切りで普通に遊べることに違いは無い。グレードの高いパックだと、初期アイテムが豊富だったり、トレーダーの信頼度が最初から高かったりする。何よりうれしいのが、スタッシュの容量が増えるのと、セキュアコンテナが大きくなることだ。スタッシュが増えれば、武器防具のストックだったり、隠れ家用のジャンク品もより多く保管できる。死んでもアイテムを失うことのないセキュアコンテナが大きくなるのはもう革命的。やればわかる。

後からでも追加分の金額だけでグレードアップできるので、タルコフが気に入った人はぜひとも課金すべし。強くなるとか、勝てるようになるという訳ではないけれど、捗ること間違いなし。単純なPay to win ではないというのが、我々ゲーマーとしては嬉しい。

【おすすめ動画】

www.youtube.com

タルコフの実況でおすすめなのがコレ。LVNDMARK。YouTubeでタルコフを検索したら、トップの方に出てきた。いわゆる海外ガチ勢だ。動きがめちゃ上手いからお手本になる。装備編成の参考にもなる。おそらく現環境での最強装備をしているものと思われる。武器縛りの動画もあるので、色々武器を試してみたい人にもおすすめ。

【中級者向けの記事も書いたよ】

catrabbitnekousagi.hatenadiary.jp

 

(おわり)