人気ミステリィ作家による「考えて生きる」ための静かで鋭い視点(オビより)
【紹介】
『すべてがFになる』、『スカイ・クロラ』シリーズ、『ヴォイド・シェイパ』シリーズなどの著者である森博嗣さんのエッセイです。
『常識にとらわれない100の講義』『「思考」を育てる100の講義』『素直に生きる100の講義』に続く、4冊目です。
【感想】
森博嗣さんのエッセイが好きで、「100の講義」シリーズは、すべて読んでいます。(「スカイ・クロラ」シリーズ、「ヴォイド・シェイパ」シリーズもすべて読みましたが、ミステリィは1冊も読んでいません。)この本も、書店で見かけた瞬間に購入を決めました。
理系の視点というか、合理的な視点というか、「世間」に染まっていない視点が特徴の本です。世の中のことで、「なんか変だな」と違和感を感じているところを、鋭く指摘してくれています。「たしかにねぇ!」と唸りながら、一気に読み終えました。
「みんなが反対しているのにどうして?」の答は「みんなじゃないから」(10)
デモ活動とか、小説・ドラマへの否定的な意見というのはどうしても目立ちます。しかしそれは、全体のなかのほんの一部なのだという話です。
結婚したとか妊娠したとか、いちいちニュースになる不思議。(31)
これには、激しく同意です。芸能人の動向ほど、どうでも良いものはありません。
「近づく」だけでは、「辿り着けない」場合がある。(77)
目標達成のヒントの話です。犬の実例の話が面白かったです。
他にも面白い話が盛りだくさんでした。言ってしまえば、すべて興味深く読めます。シリーズ4冊目だというのに、よくネタが尽きないものだと思います。次が出ても、すぐに買いたいと思っています。
(おわり)