猫兎ライフ

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森博嗣さんの「100の講義」シリーズ第4弾【読書感想文】本質を見通す100の講義/森博嗣/大和書房

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人気ミステリィ作家による「考えて生きる」ための静かで鋭い視点(オビより)

 

【紹介】

すべてがFになる』、『スカイ・クロラ』シリーズ、『ヴォイド・シェイパ』シリーズなどの著者である森博嗣さんのエッセイです。

『常識にとらわれない100の講義』『「思考」を育てる100の講義』『素直に生きる100の講義』に続く、4冊目です。

 

   

【感想】

森博嗣さんのエッセイが好きで、「100の講義」シリーズは、すべて読んでいます。(「スカイ・クロラ」シリーズ、「ヴォイド・シェイパ」シリーズもすべて読みましたが、ミステリィは1冊も読んでいません。)この本も、書店で見かけた瞬間に購入を決めました。

理系の視点というか、合理的な視点というか、「世間」に染まっていない視点が特徴の本です。世の中のことで、「なんか変だな」と違和感を感じているところを、鋭く指摘してくれています。「たしかにねぇ!」と唸りながら、一気に読み終えました。

 

「みんなが反対しているのにどうして?」の答は「みんなじゃないから」(10)

デモ活動とか、小説・ドラマへの否定的な意見というのはどうしても目立ちます。しかしそれは、全体のなかのほんの一部なのだという話です。

 

結婚したとか妊娠したとか、いちいちニュースになる不思議。(31)

これには、激しく同意です。芸能人の動向ほど、どうでも良いものはありません。

 

「近づく」だけでは、「辿り着けない」場合がある。(77)

目標達成のヒントの話です。犬の実例の話が面白かったです。

 

他にも面白い話が盛りだくさんでした。言ってしまえば、すべて興味深く読めます。シリーズ4冊目だというのに、よくネタが尽きないものだと思います。次が出ても、すぐに買いたいと思っています。

(おわり)

 

本質を見通す100の講義

本質を見通す100の講義