読書感想文
ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版] (中公新書) 作者:服部正也 中央公論新社 Amazon これは、アフリカ中央の小国ルワンダの中央銀行総裁として勤めた六年間の記録である。(まえがきより) 日本人がルワンダの中央銀行の総裁として勤務した際の記録。自伝的…
叙任権闘争 (ちくま学芸文庫) 作者:オーギュスタン・フリシュ 筑摩書房 Amazon 11世紀後半から12世紀初頭にかけ、聖職者の任命方法をめぐり、教皇座(教権)と西欧諸君主(俗権)とのあいだで巨大な闘争が起きた。(裏表紙より) 新聞の書評欄だかTwitterだ…
三体Ⅲ 死神永生 上 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon 三体完結編となる第3巻死神永生を読んだ。2巻のラストで暗黒森林抑止が成立し、キリも良かったので、このあとどうするんだろ?って思ってた。なので3巻の冒頭が15世紀のコンスタンティノープル包囲戦から始…
百年と一日 作者:柴崎友香 筑摩書房 Amazon すげー淡々とした小説の短編集。 学校の植え込みに白いきのこがあった、とか。祖母の畑で大根が穫れた、とか。就職して二年目に事故にあった、とか。 架空の街の架空の人たちの話が淡々と語られている。文面からは…
はじめてのウィトゲンシュタイン NHKブックス 作者:古田 徹也 発売日: 2020/12/25 メディア: Kindle版 名前はなんとなく聞いたことがあるけれど、何をした人なのかよく分からない、ウィトゲンシュタイン。たまたま最近「ウィトゲンシュタインの愛人」とい…
僕の心のヤバイやつ 2 (少年チャンピオン・コミックス) 作者:桜井のりお 発売日: 2019/09/06 メディア: Kindle版 ↑これは俺が特に好きな2巻ね。 僕ヤバを読んでいると、心を深くエグられるような、突き刺されるような感覚に陥ることはないだろうか?俺には…
※注意※ ネタバレというか、作品の内容に触れることになる。記事の性質上しゃーない。引用はなるべくオープンソースから引っ張るようにした。本編を読む楽しみを奪わないよう、善処する。 あと文章キモいから注意して(ニチャア) 【僕ヤバとは?】 【僕ヤバの魅…
テコンダー朴(1) 作者:原作/白正男,画/山戸大輔 発売日: 2020/12/25 メディア: コミック とにかくヤバイ漫画「テコンダ―朴」。ジャンルはなんだろう、格闘ヘイトスピーチギャグマンガ? The・表現の自由、って感じ。 劣等民族チョッパリ(日本人野郎) とか …
ウィトゲンシュタインの愛人 作者:デイヴィッド・マークソン 発売日: 2020/07/18 メディア: 単行本 アメリカ実験小説の最高到達点 とカバーの折り返しに書いてあった。 デイヴィット・マークソンという名は聞いたことがなかった。向こうでは結構有名な人だっ…
ちょっと前にツイッターでバズって気になっていた本がある。『ケーキの切れない非行少年たち』だ。 世の中には常識では信じられない犯罪者がいる。新幹線の中で鉈で乗客を切り殺した奴とか、高速道路で煽り運転をして夫婦を殺した奴とか、最近では渋谷でホー…
満州にいた日本軍の鉄道部隊について書かれた本。鉄道連隊に所属していた著者の父親が残したメモを手掛かりに、韓国・中国・ロシアとその足跡を追っていく。 戦争や軍隊の本は多いが、兵站について書かれた本は少ない。そのなかでも鉄道部隊をあつかったもの…
5Gとは、現在のモバイル通信規格4Gの次の世代の規格のことだ。高速大容量、低遅延、多数同時接続を特徴としている。 個人的に、5Gはオーバースペックであまり流行らないと思っていた。テレビが8Kになるといわれても、正直いまの画質で十分だし、そもそもテレ…
「チーズはどこへ消えた?」。言わずと知れた世界的ベストセラーだ。 ”変化”に対応していくことの重要性を説いた、寓話的な本だ。二匹のネズミと、二人の小人が登場する。 日本での初版は2000年。もう20年も前なのか。以前原書の英語版を読んだことがある。…
ベストセラーになっていた有名な本。ユヴァル・ノア・ハラリ著の「サピエンス全史」。サブタイトルの訳は「人類の略歴」になるはずなのだが、「文明の構造と人類の幸福」となったのはなぜだろう? 内容は、人類の歴史。 ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原…
「100年時代の人生戦略」 寿命が延びて100歳まで生きるのが当たり前になりつつある中、長寿をどう受け入れ対応していくべきかが書かれた本。 この本の内容はざっくり以下の3点。 ①寿命は確実に伸びる ②これまでの人生設計は通用しなくなる ③老後を悲観せず…
ベストセラー作家がAIについて書いた本だというので興味を持った。 著者は「世界の中心で、愛をさけぶ」(通称セカチュー)の著者片山恭一。 感想を率直に申し上げると、何が言いたいのかよく分からない本だった。 AIに対して批判的なのかと思いきや、後半で…
// これ一冊でぜんぶわかる! 労働基準法 2019~2020年版 作者: 新井将司,今井慎,浅野育美 出版社/メーカー: ナツメ社 発売日: 2019/04/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 学校では教えてくれない大切なこと。労働基準法もその…
// 北斎 富嶽三十六景 (岩波文庫) 作者: 日野原健司 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/01/17 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 葛飾北斎の代表作である「富嶽三十六景」が見開きで紹介され、その題材となった土地や時代背景、表現技法が解…
// でぶぼの (バンブーコミックス) 作者: いがらしみきお 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2018/08/27 メディア: コミック この商品を含むブログを見る ぼのぼのの登場キャラが全員でぶだったら、という原作者本人によるスピンオフ。 みんな太っていてかわ…
// ダンジョン飯 7巻 (HARTA COMIX) 作者: 九井諒子 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン 発売日: 2019/04/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 仲間を助けるため、異彩を放つパーティーが魔物を倒して料理して食べながらダンジョン…
// 文庫 カッコウはコンピュータに卵を産む 上 (草思社文庫) 作者: クリフォードストール,Clifford Stoll,池央耿 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2017/12/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 【紹介】 ネットがまだ世間一般に広まってい…
// 猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア) 作者: 水木しげる 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1996/10/22 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 100回 この商品を含むブログ (97件) を見る 南方熊楠の生涯を水木しげるが描いた漫画。 南方熊楠といえば…
// 頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者: レイモンドカーヴァー,Raymond Carver,村上春樹 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/01/01 メディア: 新書 購入: 4人 クリック: 61回 この商品を含むブログ (93件) を見る 村上春…
// 少女地獄 (角川文庫) 作者: 夢野久作 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 1976/11/29 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 85回 この商品を含むブログ (107件) を見る ドグラマグラが面白かったので、夢野久作を読むようになった。面白い。ハマる。 語彙…
// 片腕を押さえながら海から上がってくるこの1コマ目が有名な漫画。 他にもナンセンスな短編漫画が収録されている。 意味不明で頭がおかしくなりそうだが、そこがクセになる。 (おわり) //
// +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 十字軍が聖地エルサレムを奪還する ↓ 巡礼者が増えるが野盗やイスラム教徒に襲われる ↓ 巡礼者を守るべくユーグ・ドゥ・パイヤン(初代総長:グランドマスター)が自警団めいたことを始める ↓ 志を同じくする9人…
// 【紹介】 1ページ毎に歴史・文学・視覚芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7つの分野についての記事が書かれている。ちょうど1週間で1ローテーションする。 【感想】 様々な分野についての幅広い内容が書かれている本。どれも興味を引くものばかり。1日1…
// 【紹介】 三島由紀夫の論文や対談をまとめた本。 【感想】 三島由紀夫というと、市ヶ谷駐屯地に日本刀手をに立て篭もり、割腹自殺したイメージしかなかった。そうとうヤバい思想の持ち主なんじゃないかと。 しかし、この本を読む限り三島由紀夫はいたって…
// 【紹介】 西尾維新の物語シリーズ。ファイナル〜シーズン終了後のオフシーズン第1弾。 【感想】 転校先でうまく馴染めない少女、部屋を片付けられない少女、失敗を嘘でごまかそうとしてさらなる失敗を重ねる少女が登場する。 一様に愚かな物語だった。 …
// 【紹介】 紀元前2600年頃に実在したとされるウルクの王ギルガメッシュの活躍を描いた英雄譚。 原点は粘土板に楔形文字で記されている。 【感想】 ギルガメッシュに興味を持ったのは、Fateが理由だ。圧倒的な強さにあの慢心ぶりは忘れられない。Fateを知ら…