まずはじめに断っておくが、Amazonは何も悪くない。メーカーも悪くない。靴自体も悪くない。俺自身が愚かだったという、ただそれだけの話。
足が痛くなったのが、事の始まり。特別何かをしたわけでもないのに、足の裏が痛むようになったのだ。そしてどうやら、靴の底がすり減って薄くなったのが原因らしい。
タウンユースのスニーカーで元々底が薄かったのが、存外に減りが早かった。寝坊常習者の俺が毎朝のごとく駅まで走っていたのが摩耗を速めた原因かもしれない。1年でダメになるって、早いと思う。
新しい靴を買うにあたり、新しいジャンルを買いたいと思った。人生には変化が必要だ。停滞はイコール衰退だ。変化がなければボケも早まる。今履いてるのがタウンスニーカーで先代はランニングシューズ、その前はレザーブーツだった。今まで履いたことのないジャンルで、軽いランニングに耐え、できれば長持ちしそうな靴ということで、トレッキングシューズを買うことにした。
トレッキングシューズは登山目的で作られている。長時間過酷な環境下で歩くことを想定して作られているので、ランニング程度ではビクともしないだろうし、丈夫に作られているなら寿命もながいだろう。そしてなによりカッコいい。ゴツさの中にも機能美が秘められている。
Amazonでレビューの高そうな商品を選んで買った。そして失敗した。全体的に硬くて歩きづらいし、サイズちょっと小さくて足痛いし。もう最悪。後戻りできるポイントはいくつかあったはずなのに、しくじった。
この件から俺が学ぶべき教訓は、
・身に着けるものは試着してから買う
サイズの分かっているメーカーならいざ知らず、初めてのジャンル、初めてのメーカーでネット通販を使うべきではなかった。試着していればサイズでミスることはなかったし、意外と靴が硬くて歩きづらいことにも気づけたはずだ。
・勇気をもって返品する
実はね、Amazonは無料で返品できるようになってるんだ。ネットで服を買えば当然届いて着てみてサイズが合わないなんてことが想定されるから。買った靴も若干小さいような気はした。でも履いてるうちに慣れるだろうと見切り発車して、今後悔している。
・新しいものを買うときは事前リサーチをしっかりする
多少きつい靴でも履いていれば慣れるというのが俺の経験則。だが、トレッキングシューズはその余地が少ないようだ。岩場も安全に歩けるようにとソールは硬く作られており、アッパーも一般的な靴と比べるとかなり硬め。つま先には芯も入っている。これに一番近いのは工事現場なんかで履く安全靴。これだけ硬いと知っていれば、サイズはもっと厳密にこだわっていたし、そもそも歩きにくい靴を買おうとも思わなかったかもしれない。
そんなわけで、買っちゃったトレッキングシューズはもうどうしようもないので処分することにして、以前はいていたランニングシューズの新モデルを買うことにした。ナイキのフリーランは、良いゾ~。軽くて柔らかいから履いてて楽だし、クッション性があるから走っても負担が少ない。かかとが柔らかいから踏んでダメになることもない。そして長持ちする。Amazonの購入履歴を調べたら、先代のナイキフリーランはなんと5年も履いていたらしい。
おとなしく最初からこれを買っておけばよかった。
(おわり)