猫兎ライフ

美味しい食べ物にうまい酒、面白い本に楽しいゲーム、それさえあれば幸せです。

R6Sにも登場するBOPEの活躍を描いた映画【レビュー】『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE』

   

 

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【紹介】

アマゾンプライムビデオで視聴可能な特殊部隊モノの映画。ブラジルのBOPEの活躍が描かれる。

【感想】

最近Huluを全く観なくなったので解約し、アマゾンプライムビデオの品揃えは如何なものかとのぞいたときにこの映画を見つけた。アマゾンのビデオのチョイスはなかなか渋くて良い。玄人向けだ。

この映画はFPSゲーム「レインボーシックスシージ」にも登場するブラジルの特殊部隊BOPEを題材にしている。ゲームに登場するキャラは片目を潰されていたり、サディスティックな拷問マニアだったりするので、いろんな意味で「BOPEは大丈夫か?」と疑問に思っていた。しかしこの映画を観て納得した。マフィアは堂々と銃を持ちながら街中を歩いているし、汚職警官の腐れっぷりも半端ではない。これではBOPEが荒ぶるのも当然だ。

BOPEはずっと英語読みで「ボープ」と発音するのかと思っていたが、劇中では「ボッピ」と呼ばれていた。かわいいのやら、間抜けなのやらよくわからない発音だ。ブラジルの公用語はポルトガル語なので、そのことが影響しているのかもしれない。

ちなみに「カベイラ」とは「髑髏」を意味し、BOPEの部隊章にもあしらわれている。

 

 

(おわり)

 

   

嵐の夜は【レビュー】『Ballantines FINEST(バランタイン ファイネスト)』スコットランド

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【紹介】

スコッチの定番「バランタイン」の一番廉価なバージョン「バランタイン ファイネスト」。

容量:700ml

アルコール分:40%

お値段:1400円くらい

名門バランタイン社が1910年に発売して以来、世界中で愛されている傑作スコッチ。40種類に及ぶ原酒が織り成す、豊かでなめらかな風味をお楽しみください(ラベルより)

【感想】

今夜は台風が来ている。雨戸には叩きつけるような雨が降り注いでいて、乾燥機の回る音も気にならないほどだ。

こんな嵐の夜は…家で酒を飲むに限る。外仕事の経験もあるから、荒れた天気の日は屋根があることのありがたさが身に染みる。雨風しのげる場所でくつろぎ、美味い酒を飲む。これ以上の幸せがあるだろうか?

バランタインファイネストは安いとはいえ40種類もの原酒がブレンドされている。複雑な味なのでそのままだとクセがある。ロックやにしたり軽く割ると一気にまろやかな味になるので飲みやすい。

スコッチをストレートで飲むほどには、私はまだ成熟していない。

 

 

(おわり)

睡眠の本【読書感想文】『睡眠の科学』櫻井武/講談社ブルーバックス

   

 

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【紹介】

科学読み物の定番ブルーバックスシリーズの、睡眠に関する本。

【感想】

最近睡眠不足を感じていたので、睡眠に関する本を読みたいと思っていた。自己啓発系の本にも睡眠に関するものはあったが、科学的なエビデンスに基づいた知識が欲しかったので信頼の置けるブルーバックスを購入した。

この本を読むと、いかに睡眠が大切なものであるかということが分かる。睡眠時、生物は無防備な状態になるにもかかわらず、眠らない高等生物は存在しない。脳の半分ずつ眠ったり、飛行中のわずかな落下時間の間に眠ったりする生物は存在する。睡眠を完全になくす方向に進化した生物が存在しないことが、睡眠の重要さを物語っている。

人間が1日に必要とする睡眠時間はおよそ7時間。睡眠が不足すると、それは負債として溜まっていく。睡眠の負債が溜まると、パフォーマンスは著しく低下する。徹夜だけではなく、日々のわずかな睡眠不足も蓄積されていき、徹夜と同等かそれ以上の悪影響を及ぼすこともある。

というわけで、1日7時間は睡眠時間を確保することにした。

 

睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか (ブルーバックス)

睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか (ブルーバックス)

 

 

(おわり)

 

   

ゲーテが愛したビール【レビュー】『ケストリッツァー・ダーク』ドイツ

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【紹介】

スーパーで見つけたドイツ産の黒ビール。”ゲーテが愛した…”という謳い文句に惹かれて買ってしまった。

内容量:500ml

お値段:400円くらい

アルコール分:4.8%

【感想】

歴史のあるビールなので、クセが強いかもしれないと覚悟して飲んだが、飲みやすかった。苦味は控えめで、ほのかな甘みとすっきりとした後味が特徴的。

時間をかけてちびちびと飲むとおいしい。これを飲んでも、詩も小説も戯曲も思い浮かばなかった。

 

ドイツ ケストリッツァー ダーク 500ml×24本

ドイツ ケストリッツァー ダーク 500ml×24本

 

 

(おわり)

主人公がクズ【読書感想文】『劇場』又吉直樹/新潮社

   

 

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【紹介】

「火花」に続く2冊目の又吉直樹さんの小説。今回の主人公は、劇団員。

【感想】

主人公がクズ。それに尽きる小説だった。

主人公は行動も言動も支離滅裂で、生活は自立しておらず、他人に迷惑ばかりかけている。何を間違ったか、とても気立ての良い女性と付き合うことになるのだが、その女の子はだらだらと搾取され続け、結局心身を壊して東京から地元へ帰らざるを得なくなる。沙希ちゃん(その女の子の名前)が本当にかわいそう。

読み終えて、心に残るものはなかった。せいぜい主人公がクズだったという感想ぐらいだ。自分がああはなるまいという、反面教師としての教訓にはなるかもしれない。

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あえて何度でも言おう、主人公はクズであると。

 

劇場

劇場

 

 

(おわり)

 

   

CMで見たゼリー【レビュー】『ララクラッシュ』マンナンライフ

   

 

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【紹介】

ゼリーの中にやや硬めのゼリーが散りばめられている、2つの食感を楽しめるゼリー。最近テレビCMが流れていた。難消化性デキストリンでおなかの調子を整えるトクホでもある。

【感想】

普段ゼリーは全くと言って良いほど食べないのだが、ワニの着ぐるみを被った外人さんのCMのインパクトが強く、つい買ってしまった。

トクホだが普通においしいゼリーだった。甘味料独特の後味はあるものの、すっきりとした甘さ。食感の変化を楽しめるのも良い。

どこかでこれと同じようなものを食べたことがあるなと思っていたらこれ(↓)だった。いつぞや飲んだゼリー飲料だ。 このゼリー飲料も、ゼリーとナタデココの2つの食感が売りだった。 

それにしても、たかだかと言っては失礼かもしれないが、ゼリーのCMなんか打って採算が取れるのだろうか?いくらおいしくても、ゼリーにそこまで需要があるとは思えない。CMのクオリティはアレだったから制作費はそんなにかかっていないだろうけど、テレビCMを掲載するには少なくないお金が必要なはずだ。

大人の世界の事情というのはいまだによくわからない。

 

 

(おわり)

 

   

真のジャーナリズム【読書感想文】『殺人犯はそこにいいる(文庫X)』清水潔

   

 

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【紹介】

少し前に、「文庫X」としてカバーが隠された状態で売られていた本。最近はタイトルが明かされた状態で売られている。その中身は『殺人犯はそこにいる』という連続幼女誘拐殺人事件を扱ったノンフィクションだった。

【感想】

隠された状態では胡散臭くて買わない。そのまま売られていても犯罪系のノンフィクションは読まない。話題の本のほとぼりが冷めた頃に読みたくなるという、私のようなニッチな読者を掘り起こしたのがこの本だ。

これは、自白とDNA型鑑定による動かしがたい判決に立ち向かう記者の記録だ。文面からは無実の罪で無期懲役を言い渡された菅家さんを助け出し、真犯人を決して逃すまいとする執念が滲み出ている。警察からの情報を鵜呑みにせず徹底的な現場主義で矛盾を暴き出し、真実に迫っていく様に真のジャーナリズムを感じた。

著者は一貫して被害者の立場に立っている。真犯人を捕まえて、被害者の無念を晴らし、次なる犠牲者を出さないのが最大の目的だ。遺族の感情を無視した取材は決して行わない。冤罪で捕まった菅家さんの釈放も、単なる通過地点でしかない。

真犯人を特定しつつもまだ明らかにできない状態にある著者は、最後にこう語る。

お前がどこのどいつか、残念だが今はまだ書けない。

だが、お前の存在だけはここに書き残しておくから。

いいか、逃げきれるなどと思うなよ。(本文より)

 

殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―(新潮文庫)
 

 

(おわり)