猫兎ライフ

美味しい食べ物にうまい酒、面白い本に楽しいゲーム、それさえあれば幸せです。

見所は3つ【映画レビュー】『ブレードランナー』1982年/アメリカ

   

 

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【紹介】

『ブレードランナー2049』として最近続編が公開された映画の元のお話。

【感想】

よくあるサイバーパンクものだと思って調べたら、この映画がサイバーパンク映画の元ネタ的存在なのだそうだ。妙にアジアンテイストでネオン煌めく廃退した街。

「ブレードランナー」の公開が1982年。ウイリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」の初版出版が1984年。押井守の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の公開が1995年。

個人的なこの映画の見所は3つ。

①ウイスキーのストレート

若かりしハリソン・フォードがウイスキーをストレートで飲む。とてもおいしそうに見える。角ばったグラスが格好いい。

②ヒロインはすっぴんが良い

登場人物みんな化粧が濃い。ヒロインもその例に漏れず基本はパンキーなメイクだが、化粧を落とすとかわいい。

③恐怖のハト男!

ラスボスはパンツ一丁に白い鳩を握った金髪の男。

 

 

真面目に感想を述べると、アンドロイドに対する倫理的な問題提起をする内容だった。具体的な内容は本編に譲るとして、テクノロジーの倫理面はフィクション(作り話)が先行する。有名な「ロボット工学三原則」も、どこかの国の法律や学会で定められたものでもなく、 アイザッック・アシモフがSF小説の中で示したものに過ぎない。

近年のAIやロボット技術の進歩は著しく、いまSF作品で描かれているような問題に直面する日はそう遠くないと思う。

ブレードランナー ファイナル・カット [Blu-ray]

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(おわり)

 

   

ダーティーな福山雅治【映画レビュー】『SCOOP!』

   

 

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【紹介】

福山雅治、二階堂ふみ主演のパパラッチ映画。

【感想】

犯罪描写のオンパレード。冒頭から売春があり、暴行・傷害、強姦未遂、薬物濫用、殺人etc...etc...とても子供には見せられない内容の映画だった。

爽やかイケメンのイメージが強い福山雅治の、ダーティーな役は新鮮だった。日本の映画はあまり見ないのだが、これは面白かった。

 

SCOOP!  通常版DVD

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(おわり)

 

   

ボーナスステージ【読書感想文】『続・終物語』西尾維新/KADOKAWA

   

 

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【紹介】

西尾維新の物語シリーズ。

【感想】

「お前ふざけんなよぶっ殺すぞトンチキ野郎」…「本当に風呂に入る奴があるか。それも人妻と。未亡人と」(斧乃木余接/本文より)

終始ゆるい雰囲気で話は進んでいく。人妻と一緒に風呂に入ったり入らなかったり。そんなお話。

 

続・終物語 (講談社BOX)

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(おわり)

 

   

暦らしいのか、らしくないのか【読書感想文】『終物語(上・中・下)』西尾維新/KADOKAWA

   

 

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【紹介】

西尾維新の物語シリーズ。

【感想】

長らく謎であった存在の、忍野扇と対決する回。私はアニメから入ったので、扇ちゃんの不気味さがより強く印象に残っている。あの瞳の黒々さと人離れしたモーションはトラウマものだ。

ラストは特に好き。お人好しという点では暦らしいが、自己愛という点ではらしくない。後味良く終わったのでよかった。

 

終物語 (上) (講談社BOX)

終物語 (上) (講談社BOX)

 

 

終物語 中 (講談社BOX)

終物語 中 (講談社BOX)

 

 

終物語 (下) (講談社BOX)

終物語 (下) (講談社BOX)

 

 

(おわり)

 

   

日常系かと思いきや【読書感想文】『暦物語』西尾維新/KADOKAWA

   

 

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【紹介】

西尾維新の物語シリーズ。

【感想】

学校の怪談レベルの、怪異未満の話の短編集。かと思いきや最後の最後で主人公が死ぬ。日常からのギャップが素晴らしかった。

 

暦物語 (講談社BOX)

暦物語 (講談社BOX)

 

 

(おわり)

 

   

カタルーニャを語るーにゃ【読書感想文】『物語 カタルーニャの歴史』田澤耕/中公新書

   

 

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【紹介】

最近なにかと話題のカタルーニャの歴史について書かれた本。

【感想】

カタルーニャが独立するとかしないとかニュースで耳にしたので、カタルーニャについて学ぶためにこの本を購入した。独立問題が浮上するまで、カタルーニャという名前すら聞いたことはなかった。

この、イベリア半島地中海岸の北東部にある小さな「国」は、現在は大部分をスペインに、そしてのこりわずかな部分をフランスに呑み込まれた状態になっていて、普通、我々が接する世界地図上にはその名が現れていない…(本文より)

ヨーロッパの一地域であるカタルーニャが、なぜ今更独立などと騒ぎ出したのだろうか。

カタルーニャには「国」としての条件がそろっている。独自の歴史、伝統、習慣、そして言語がある。(本文より)

カタルーニャの歴史を読むと、およそ普通のヨーロッパの国家の歴史と変わるところはない。王家があり封建制がありペストに苦しんだ、平均的なヨーロッパの国だった。たまたま巡り合わせが悪く、近代国家として独立することはなかったようだ。イギリスで言う所のスコットランドとかウェールズのようなものなのだろうか。

カタルーニャは現在大部分がスペイン領内にあるものの、文化の独自性は高い。ガウディもカタルーニャ人。ヨーロッパの言語はローマ帝国のラテン語からの派生言語が主だが、カタルーニャ語はスペイン語の子言語(ラテン語の孫言語)ではなく、ラテン語の子言語であり、スペイン語とは姉妹関係にあるそうだ。

確かに独自の言語と歴史を持っていて「国」と呼べるほどの文化圏を有しているのは理解できる。自治権が与えられながらも、中央政府への不満が積もっていくのも共感はできる。しかし、なぜ今更独立という話が持ち上がったのだろうか?そこまではこの本に書かれていないが、カタルーニャ問題を考える上での基礎知識として大いに参考になった。

 

物語 カタルーニャの歴史―知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書)

物語 カタルーニャの歴史―知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書)

 

 

(おわり)

 

   

ひと足先にヌーヴォーいただきました【ワインレビュー】『2017完熟 巨峰』アルプスワイン/日本

   

 

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【紹介】

日本の信州(長野県)産の巨峰のワイン。

アルコール分:12%

内容量:720ml

お値段:1000円弱

信州(長野県)は日照量が豊富で収穫時期における昼夜の温度差が大きいため高品質で美味しいぶどうが育ちます。信州産の完熟した巨峰ぶどうを一房一房丁寧に手摘み収穫し、酸化防止剤無添加で醸造した新酒(ヌーヴォー)です。フレッシュでしっかりとした果実味を十二分にお楽しみいただけます。(ラベルより)

【感想】

巨峰のワインは珍しいと思い、店頭で見かけて即買いした。今年の新酒だということで、とてもフルーティーでフレッシュでおいしい。良い意味でジュースのみたい。濃いぶどうジュースのようなフルーティーさ。飲んだ第一印象は「ウェ◯チ」。

甘くて飲みやすい割にアルコール分は普通にあるので、女の子を口説く時に使えるんじゃないかと思う。ヌーヴォーだから話題性も十分。

ところで、今年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は11月16日らしい。解禁日まで飲めないという上から目線感がいかにもフランスらしい。悪天候の年でもなにかと理由をつけて「過去最高の出来」と毎年ニュースでやっているので、もはや何が何だかわからない。バトル漫画並みのインフレでも起こっているのか。

 スクリューキャップなので、ワインオープナーもバキュバンも必要なし。

 

(おわり)