猫兎ライフ

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本を読む人だけが手にするもの【読書感想文】藤原和博/日本実業出版社

   

 

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【紹介】

メディアファクトリーの創業を手がけ、リクルート社勤務や中学校校長勤務などの多彩な経歴を持つ藤原和博さんの著書です。本を読むことの利点について書かれています。

目次

はじめに

序章 成熟社会では本を読まない人は生き残れない

第1章 本を読むと、何が得か?

第2章 読書とは「他人の脳のかけら」を自分の脳につなげること

第3章 読書は私の人生にこんなふうに役に立った

第4章 正解のない時代を切り開く読書

第5章 本嫌いの人でも読書習慣が身につく方法

付録 藤原和博の「これだけは読んでほしい」と思う本・50冊

 

本を読む人だけが手にするもの

本を読む人だけが手にするもの

 

 

【感想】

この本の内容は次の文に集約されます。

これからの日本では、身分やお金による”階級社会”ではなく、「本を読む習慣がある人」と「そうでない人」に二分される”階級社会”がやってくるだろう(カバー折り返しより)

目次を見れば、だいたいどんな内容が書かれているか想像がつくと思います。

この本を読んでいて一番感じたのは、「本の効能を説く本は売れるだろうな」ということです。この本に限らず、読書の素晴らしさを伝える本はたくさんあります。そう言った本を見かけるとついつい買ってしまうのですが、「本の無益さを主張する本」には未だかつて出会ったことがありません。それもそのはずで、本を読む人は本が好きであるか、何らかの効果を期待して購入しているはずなので「本は素晴らしい」と言われて気分が悪くなるわけがありません。ユーチューバーは「youtubeは素晴らしい・可能性がある」と言いますし、新聞社は「新聞は社会人のたしなみ・情報の質が違う」などと主張しています。

この本を読んで、本ばかりでなくテレビやネット雑誌などの情報も積極的に取り入れた方がいいなと感じました。本は決して悪いものではありませんが、同じメディアに固執していると、情報が偏ってしまいます。

とはいうものの、私は著者の主張に賛成なので本は積極的に読むべきだと思います。空き時間にスマホゲームに興じる人と、少しでも時間があれば本を読む人とでは将来大きな差がつくのは目に見えています。

(おわり)