猫兎ライフ

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初心者のための「閃光のハサウェイ」ガンダム解説

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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公式サイト


【サブスク解禁】

10月16日、「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」が各動画サイトで配信開始した。

ストーリー的には宇宙世紀という大きな流れの中での話なので、過去作を観ていればより理解が深まるが、これをシリーズ初見で単発で観ても十分以上に楽しめるクオリティのアニメだ。映像の綺麗さ、声優の名演、ロボの格好良さ、音楽の盛り上がり、どれも素晴らしい。

とはいえ、ちょっとは知識があったほうが楽しいし、劇中疑問に思う箇所も出てくると思うので、ガンダム初心者向けに人物とか用語とかの解説のようなものを書こうと思う。

 

基本は作品内の登場順に解説する。

 

【解説】

〈シャア・アズナブル〉

元ジオン公国軍人。ジオン公国が地球連邦からの独立を目指して戦った一年戦争時には、「赤い彗星」の二つ名で恐れられた。通常の3倍のスピード、と言えばこの人。機動戦士ガンダム THE ORIGIN シリーズでは、シャアの壮絶な過去も描かれている。

シャア・アズナブルが生き返って人の思うことをしてくれる、って。(ギギ)

マフティーは、シャア・アズナブルの幽霊なんじゃないかってな(ガウマン)

〈宇宙世紀〉

宇宙移民が開始された年を元年とした暦。U.Cとも表記する。「閃光のハサウェイ」の舞台はU.C105年。

地球人口が増加し、人類は宇宙への移民を余儀なくされた。地球連邦政府と宇宙移民の間には軋轢が生じ、たびたび戦争や争いが起きてきた。

〈シャアの反乱〉

前述のシャア・アズナブルが、宇宙移民に対する抑圧を止めない地球連邦政府を粛清すべく、ネオ・ジオン軍を率いて起こした反乱。小惑星を地球に落とし、居住不可能な環境にしようとするも阻止される。この戦いでシャアは生死不明となる。機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

でなければシャアが起こした反乱も、あの時死んでいった人たちも慰められない(ハサウェイ)

〈ハサウェイ・ノアとブライト・ノア〉

ハサウェイ・ノアは本作の主人公。ブライト・ノアはハサウェイの父親。

ブライトは1年戦争時、新鋭戦艦であるホワイトベースの艦長として部隊を指揮し、地球連邦の勝利に大きく貢献した。また、シャアの反乱時にはいち早くシャアの企図を察知し、小惑星アクシズの落下を阻止した。

父親のブライトが有名であるため、ハサウェイ・ノアの名を聞くと誰もが「あのブライト・ノアの…」と思うようだ。

君の想像通りだと思う(ハサウェイ)

僕はノア。ハサウェイ・ノアだ。(ハサウェイ)

お父上は宇宙軍独立13部隊ラー・カイラムの艦長、ブライト・ノア大佐(ヨクサン)

有名人だな。ブライト・ノアの息子だ。(ガウマン)

〈ニュータイプ〉

人類の革新。宇宙に出た人類は、新たな能力を獲得し、他人と分かり合えるようになると言われる。

しかし、パイロット適性の高さや未来予知など、軍事面での能力ばかりが注目され危険視されるようになる。一年戦争時のエースパイロットは、戦後軍の監視下に置かれ事実上の軟禁状態にされていた。

政府の公式見解としても、ニュータイプは存在しないことになっているようだ。

それがニュータイプってこと?(ギギ)

そんなのはいないよ。学校で教えられたろ(ハサウェイ)

〈クェス・パラヤ〉

かつて、ハサウェイが思いを寄せていた少女。ハサウェイの目の前で敵に寝返り、戦いの中で自ら殺めてしまったことが未だにハサウェイの心に影を落としているようだ。(劇場版では目の前で被弾して死んだだけだが、小説版ではハサウェイ自身が手を下している)

クェス・パラヤと同じか(ハサウェイ)

そうだねクェス。それが君の答えなら、僕は変わるよ。変えてみせるよ。(ハサウェイ)

〈モビルスーツとミノフスキー粒子〉

ガンダムの世界に登場する人型のロボット兵器はモビルスーツと呼ばれる。人型をしているのには理由がある。ミノフスキー粒子だ。ミノフスキー粒子は、通信を妨害する。そのため、無線による通信、レーダーによる索敵や誘導ができない。

カメラをなるべく上方に設置して視界を確保し、目視照準によって敵を攻撃するために人型になっている。

時々モビルスーツ同士が手を繋いでいるのは、接触回線によって通信を確保するため。

このミノフスキー粒子下では完全でなくても近辺の艦船を経由してダバオに伝わる可能性はあります(ミヘッシャ)

〈アナハイム・エレクトロニクス〉

悪名高き軍需産業。モビルスーツとか造ってる。地球連邦軍にも兵器を卸しているし、マフティーにも兵器を売っている。金のためなら誰にでも兵器を売りつける。マフティー騒動で一番得をしているのは、アナハイムだろう。

過去には、アナハイムに紛れ込んだジオン残党のスパイの手引きによって、核弾頭ごとモビルスーツが強奪される事件も起きている。

今回は、同じミノフスキー・フライトを装備したモビルスーツを連邦とマフティー双方に渡している。自社製品の性能テストのつもりかもしれない。つまり、”やりやがった”ということだ。

あれが新型というやつなら、アナハイムはやりやがったってことだ(ハサウェイ)

〈ガンダム〉

一年戦争時、地球連邦軍が初めて実戦投入したモビルスーツRX-78が「ガンダム」と呼ばれていた。

特殊用途用(汎用型・核攻撃用・拠点防衛用)の試作機としてGP-01~03ガンダムが造られたり、アムロ・レイ専用機としてνガンダムが造られるなど、高性能な一点ものとして建造されることが多い。例外的に、型落ち部品で構成された量産機の陸戦型ガンダムが配備された部隊もあった(第08MS小隊)。

白ベースの塗装や、複眼、頭部のV字状のアンテナ等が外観の特徴だ。機動戦士ガンダムF91では、特別ガンダムとは命名されていない機体に勝手に「ガンダム」のコードネームが与えられるなど、時代が下るほどに象徴的な意味合いが強くなっているのかもしれない。

ガンダム…エース機ってわけだ(ハサウェイ)

ガンダムだと!(レーン)

〈平文〉

これはガンダム用語ではないが一応。暗号化されていない通信のことを平文と呼ぶ。敵に傍受されたら内容がバレバレなので、とても迷惑なのだ。

平文で援護の要請が入っているんだが…(イラム)

〈身構えている時には死神は来ないものだ〉

Ξガンダムが格納されたカーゴピサが狙撃され、死を覚悟したハサウェイ。その時に語りかけてきたのが、アムロ・レイだ。一年戦争時にRX-78ガンダムを操縦し、地球連邦軍を勝利に導いた英雄。

アムロもまた、シャアの反乱時に生死不明となっていた。

〈ミノフスキー・フライト〉

前述のミノフスキー粒子をなんやかんや上手いことして、揚力を発生させる技術。これにより、重力圏下でも自由な機動・長距離航行が可能となる。既存の技術ではあるが、これまでは戦艦や大型の兵器にしか装備することができなかった。

ミノフスキー・フライトか!?(レーン)

【免責】

ガンダムというのは非常に奥が深いし、俺自身そんなに詳しいファンではないので、間違ったことを言っていても許してほしい。知れば知るほど未見のシリーズとか出てくるし、映像化されてないシリーズもあるし、小説版とアニメ版で設定が違ったりもするのだ。

学べば学ぶほど、自分の無知が思い知らされる。

(おわり)