突然だが、俺は『最強◯◯』みたいなのが嫌いだ。何が強いかは状況による、というのが信条でね。
例えば、威力だけでみれば全ての敵をワンパンできるロケットランチャーが最強だろう。しかし閉所では?自らも爆風に巻き込まれる可能性のあるロケランが強いとはいえない。
それではマグナムが最強かというと、これもまた違う。四方八方を敵に囲まれた状況を想像してみてほしい。反動が大きく、連射もできないマグナムは多数の敵を相手にするには不向きだ。そもそも、弾薬が手に入りづらいので攻略ではまともに使えない。
最強武器などというものは、軽々しく決められないのだ。
それでもあえて最強武器をあげるならば、ボルトスロワーだろう。ボルトスロワーは、いわゆるボウガンだ。ボルト(矢のようなもの)を発射する。威力は弱めのハンドガン程度。連射速度は遅い。精度は悪い。構え時に装填モーションが入るため即座に撃つことはできない。
こう書くと良いとこ無しのボルトスロワーだが、この武器にしかない決定的な利点がある。撃ったボルトを回収して再利用できるのだ。
バイオハザードシリーズは弾薬が限られるため、リソースの管理が求められる。このバイオ4も例外ではない。クラフトで弾を作成できたり、倒した敵が弾を落とすこともある。それでも弾は足りなくなる。
実際、難易度スタンダードでプレイしていても弾不足で困る場面があった。基本的にヘッドショットか弱点部位に当てているのにも関わらずだ。キーマウでこれなのだから、コントローラーだったらもっと大変だっただろう。
そこで役に立つのがボルトスロワーだ。ザコ敵の処理は、全てボルトスロワーに任せればよい。そして他の武器の弾薬を温存するのだ。
なにが強いかは状況によると書いた。囲まれたらショットガン。遠くの敵にはライフル。素早く倒したいときはSMG……等々。強敵や敵集団との戦闘にこそ、それらの武器は活かしたい。道中のザコはボルトスロワーを使えば、弾薬を節約できる。
ボルトスロワーは、実質的な無限武器。撃ったボルトは、着弾地点か、刺さった敵の死体から回収できる。変なところに刺さると回収できなくなる。そのため、上向き照準になるヘッドショットはボルト紛失のリスクが伴う。胴撃ちか、足狙いが基本となるだろう。怯みが発生しやすいようなので、無理してヘッドショットを狙わなくても十分戦える。
終盤までお世話になるため、強化にお金をつぎ込んでしまって問題ない。というか優先して強化すべきだ。威力は必須。装填数を上げればリロードなしで処理できる敵の数が増えるし、アタッシュケースのスペース節約にもつながる。
道中、弾に余裕ができたので調子に乗ってボルトスロワーを売ってしまったことがある。すると途端に弾が足りなくなってしまい、あわてて買い戻したことがある。ゲームのバランス的にも、ボルトスロワーは必須なのではないかと思ったりした。
(おわり)