【R6S】プロリーグ決勝の試合解説［試合概説・オペピック傾向］（Six Invitational 2018 - PENTA Sports vs. Evil Geniuses）【レインボーシックスシージ】

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【紹介】

2018年2月に行われた、年に一度のレインボーシックスシージのイベンント「Six Invitational」の決勝戦を解説する。

優勝を争うのはEVIL GENIUSESと PENTA SPORTS。

【各試合の概要】

〈第１試合CLUB HOUSE〉

［1-1ラウンド］

防衛側は地下を選択し、遊撃を配置せず５人全員地下で待ち受ける。攻撃側はハッチの解放とトラップの処理を順調にこなすが、残り時間１分ほどの包囲を縮める段階でグラズと火花がキルされる。攻撃３人では綿密に射線が構成された防御を破ることはできず、防衛側が勝利。

LEISONのトラップ処理にIQが活躍したが、遊撃を配置しない守りだったためJACKALの見せ場は少なかった。

［1-2ラウンド］

防衛側は地下を選択し、ELA１人が当初遊撃に出る。攻撃側はトンネルからMONTAGNEとTHERMITEが攻めるが SMOKEにキルされる。メイン階段下はMIRAのガジェットに阻まれ、攻撃側が全滅して防衛側の勝利。

トンネルへのSMOKEの配置と、メイン階段下のMIRAのガジェットが見事に攻撃側の戦術を崩した形。

［1-3ラウンド］

防衛側は１階を選択。攻撃側は建物外からの射撃で、早い段階で３キルして優位に立つ。そのまま防衛側が押し切られて全滅し攻撃側の勝利。

攻撃側が早い段階で射線を確保し、射撃の速さと正確さでキルを獲得した。

［1-4ラウンド］

防衛側は１階を選択。攻撃側は東の目標を攻めるが、PLUSEの好セーブに阻まれ全滅して防衛側の勝利。

［1-5ラウンド］

 防衛側は地下を選択。残り３５秒の時点で、双方とも死者はなし。５対５で最終局面を迎え、万全の体制で迎え撃った防御側が攻撃側全員を排除して勝利。

［1-6ラウンド］

 防衛側は地下を選択。このラウンドは残り２０秒の時点で死者なし。攻撃側はYINGのガジェットとスモークグレネードを駆使して強襲をかけるが、防衛側が攻撃側全員を排除して勝利。

［1-7ラウンド］

防衛側は１階を選択。攻撃側は射線を確保した上で敵をあぶり出す作戦で２人をキル。戦況が動き撃ち合いになるが、先んじて体制を整えていた攻撃側が有利に押し切り勝利。

〈第２試合OREGON〉

［2-1ラウンド］

防衛側は２階を選択。１階を抑えた防衛側が優位に立ち、遊撃が活躍して勝利。

［2-2ラウンド］

防衛側は地下を選択し、遊撃を散らした配置で守る。序盤の遊撃排除の段階で、攻撃・防御双方とも１人ずつキルされる。残り１分で攻撃側はAボム側に攻勢をかけディフーザーの設置に成功。そのまま防衛側全員をキルして攻撃側の勝利。

［2-3ラウンド］

防衛側は地下を選択し、１階のMeeting Hallを軸に守りを展開。激しい攻防の中、YINGとTWITCHが１階の守りを崩し目標に突入。攻撃側はディフーザーを設置し、そのまま防衛側を排除して勝利。

［2-4ラウンド］

防衛側は２階を選択。制限時間１分３０秒を残して、攻撃側が突入を開始する。守りは崩れず、攻撃側が全員排除されて防衛側の勝利。

［2-5ラウンド］

防衛側は２階を選択。攻撃側は守りの要である１階から攻めるが、防衛側の反撃により一気に１対４と厳しい状況に追い込まれ、そのまま全滅して防衛側の勝利。

［2-6ラウンド］

防衛側は地下を選択し、遊撃を２階やタワーに散らして配置した。攻撃側は遊撃を排除しながら前進するが、最終局面では遊撃も目標付近に集結。防衛側が粘って勝利。

［2-7ラウンド］

防衛側は地下を選択し、Meeting Hallを軸に守りを展開。攻撃側はASHがトンネルから速攻を仕掛け動揺を誘う。TWITCHが１階の守りを崩し、攻撃主力がAボムを攻めてディフューザーの設置に成功しそのまま防衛側を排除して勝利。

［2-8ラウンド］

防衛側は２階を選択。攻撃側は早い段階で遊撃２人を排除して優位に立つ。そのまま攻撃側が押し切って勝利。

［2-9ラウンド］

防衛側は２階を選択。攻撃側の主力はタワー側から攻めるが、遊撃排除が不十分で背後から崩されて全滅。

［2-10ラウンド］

防衛側は地下を選択。序盤の戦闘でお互い１人ずつキルされ、４対４で終盤を迎える。双方数を減らしつつも、攻撃側はディフューザーの設置に成功する。実質１対３の状況からMIRAが巻き返しをはかり、攻撃側３人をキルしてディフューザーの解除に成功する。

［2-11ラウンド］

防衛側は地下を選択。攻撃側は唯一スモークを焚けるCAPITAOが早々にキルされ不利な状況になる。残り２０秒で攻撃側は仕掛けるが全滅して防衛側の勝利。

〈第３試合KAFE DOSTOYEVSKY〉

［3-1ラウンド］

防衛側は２階を選択。攻撃側は、火花が自滅するアクシデントがあったものの２階から制圧する典型的な戦法で攻める。戦況は五分五分だったが残り時間が２０秒に迫り、攻撃側はディフューザーを設置する。ディフューザーが設置されてすぐ防衛側が逆襲をしかけ、攻撃側を排除しディフューザーの解除に成功して勝利。

［3-2ラウンド］

 防衛側は３階を選択。攻撃側は西のハッチと東の窓から挟むように攻めるが、防衛側に阻まれ全滅。

［3-3ラウンド］

防衛側は３階を選択。攻撃側はフラググレネードを上手く使って防御を崩し、防衛側を全滅させて勝利。

［3-4ラウンド］

防衛側は２階を選択。攻撃側は敵の数を減らしつつディフューザーの設置に成功。そのまま防衛側を全滅させて攻撃側の勝利。

［3-5ラウンド］

防衛側は２階を選択。攻撃側は防衛側の積極的な防御に阻まれ、建物内へのエントリー前・直後に３人がキルされる。そのまま攻撃側は攻めきれずに全滅して、防衛側の勝利。

［3-6ラウンド］

防衛側は３階を選択。攻撃側は早い段階で防衛のSMOKEをキルし、MONTAGNEのプッシュで防御を崩す。防衛側が全滅して攻撃側の勝利。

［3-7ラウンド］

防衛側は３階を選択。攻撃側はMIRAを排除したことで援護の薄くなったピアノ室（３階）を制圧。そのままプッシュして防衛側を全滅させて、攻撃側の勝利。

［3-8ラウンド］

防衛側は３階を選択。攻撃側はMONTAGNEを前面にプッシュを仕掛け、敵を減らしつつディフューザーの設置に成功。防衛側を全員キルして攻撃側の勝利。

〈第４試合BANK〉

［4-1ラウンド］

防衛側は地下を選択し、全員が地下で待ち受ける配置。攻撃側は順当にクリアリングしながら地下に迫り、残り１分でプッシュを仕掛ける。落としたディフューザーを巡る攻防の後、攻撃側が防衛側を全滅させて勝利。

［4-2ラウンド］

防衛側は地下を選択。１階で張っていた遊撃は、攻撃側と接触すると粘らずに地下に退く。残り３５秒の時点で死者はなし。残り３０秒で攻撃側はプッシュをかけ、防衛側を全滅させて勝利。

［4-3ラウンド］

防衛側は１階Arachives側を選択。攻撃側は優勢を保ちつつ攻めるが、遊撃のValkyrieに４キルされ１対１の状況になる。残り時間ギリギリの攻防で、攻撃側はディフューザーを設置できず、防衛側の勝利。

［4-4ラウンド］

防衛側は地下を選択。残り３０秒まで双方死者がないまま目標付近での攻防に入る。攻撃側はSMOKEのガスとECHOのドローンに阻まれディフューザーを設置できず、時間切れで防衛側の勝利。

［4-5ラウンド］

防衛側は２階を選択。攻撃側は多方向から攻める。撃ち合いの末１対１の状況になり、攻撃側が防衛側全員をキルして勝利。

［4-6ラウンド］

防衛側は１階Archives側を選択。防衛側は地下・２階にも遊撃を展開し、攻撃側もクリアリングしながら攻める典型的な試合展開。４対４で残り３０秒を迎え、一進一退の攻防の末防衛側が攻撃側全員をキルして勝利。

［4-7ラウンド］

防衛側は地下を選択。攻撃側は早い段階からServer Room側からAボムにプレッシャーを掛ける。攻撃側は、SMOKEのガスグレネード×３・ニトロセル×２を耐えたMONTAGNEを縦にディフューザーの設置に成功する。防衛側はチームキルもあり全滅して攻撃側の勝利。

〈第５試合COASTLINE〉

 ［5-1ラウンド］

防衛側は２階Penthouse側を選択。 攻撃側はBuckが１階から天井を撃ち抜いて攻め、早い段階で１人キルしMIRAのミラーも破壊して優位に立つ。攻撃側が防衛側全員をキルして勝利。

［5-2ラウンド］

防衛側は２階Penthouse側を選択。攻撃側はハッチから降りた火花がA・Bボム間のブラックミラーを破壊して１キルして優位に立ち、キルを重ねつつディフューザーの設置に成功。VIGILが孤軍奮闘するがキルされて攻撃側の勝利。

［5-3ラウンド］

防衛側は２階Penthouse側を選択。序盤の遊撃排除の段階で、攻撃防御共に１人ずつ死亡。攻撃側は遊撃を排除しきれずブラックミラーも健在の状態でプッシュをかけるが全員キルされ、防衛側の勝利。

［5-4ラウンド］

防衛側は１階Kitchen側を選択。 攻撃側は緊密な連携で２階からクリアリングしながら攻める。遊撃を順調に排除した攻撃側がそのまま押し切って勝利。

［5-5ラウンド］

防衛側は１階Kitchen側を選択。攻撃側は順調に遊撃を排除し、残り３０秒の時点で５対２と優位に立つ。しかし防衛側はSMOKEの好プレーもあって巻き返し、残り３秒で１対１にまでもっていく。攻撃側はディフューザーを設置せず、防衛側の勝利。

［5-6ラウンド］

防衛側は１階Kitchen側を選択。一進一退の攻防で互いに数を減らす中、攻撃側はディフューザーの設置に成功し、２人をキルする。防衛側唯一の生き残りのVigilはこの機を逃さず攻撃側２名をキルしてディフューザを解除する。 

［5-7ラウンド］

防衛側は２階Penthouse側を選択。攻撃側は遊撃２名を排除して数的優位に立ち、そのまま押し切って勝利。

［5-8ラウンド］

防衛側は１階Kitchen側を選択。攻撃側はスポーンキルでGLAZを失い、早々から出鼻を挫かれる。防衛側が健在の状態でのプッシュも頓挫し、攻撃側が全員キルされて防衛側の勝利。

［5-9ラウンド］

防衛側は２階Penthouse側を選択。延長戦に突入し両チーム共慎重になったのか、撃ち合いがあったにも関わらず残り４５秒の時点で死者はゼロ。最後のプッシュではやや攻撃側優位で試合が展開したが、VALKYRIEが粘り、時間切れで防衛側の勝利。

［5-10ラウンド］

防衛側は１階Kitchen側を選択。攻撃側は遊撃の経路を潰しつつ丁寧に攻める。攻撃側は終盤の乱戦の中ディフューザーを設置する。攻撃側は１対２と不利な状況になるが、２人キルして勝利。

【オペレーターピック】

〈各試合オペピック一覧表〉

〈オペピックの傾向について〉

YEAR2でもオペレーターが追加され、オペ編成にどう影響するのか気になっていた。運営はピック率に偏りが出ないように調整しているようで、1年前の試合と比べるとかなりばらけていた。

攻撃側ではフラググレネードを装備できるオペレーターが変更され、汎用性の高いZOFIAが追加されたことが大きい。GLAZもサーマルスコープが付いて強化された。相対的に、前回高かったSLEDGEとBLACKBEARDのピック率が大きく下がっている。防衛側にトラッパーが増えたこともあり、前回０％だったIQもピックされていた。FUZE以外のオペレーターは出番があった。BLITZも選ばれていたのには驚いた。

防衛側はYEAR2で追加されたオペレーターが活躍していた。補強壁を攻撃ツールに変換できるMIRAは、ステージによっては必須ピックレベルで選ばれていた。ELAは優秀な遊撃として、どのステージでもピック率は高かった。魅力的なオペレーターが増えたことで、前回100%だったSMOKEのピック率も下がった。ピック率90%以上だったROOKもがくっと下がって今回は１４％。

【感想】

３ゲーム先取で優勝が決まるこの試合。EVIL GENIUSESが２ゲーム連続で奪い、このまま優勝してしまうのかと思いきや、PENTA SPORTSが巻き返し２対２の状況になる。最終ゲームも延長戦にもつれ込み、最後まで息もつかせない展開だった。

オペピックはバリエーションに富み、プロリーグにも関わらずスポーンキルまで拝むことができた。固定ピックにとらわれず、様々な戦術を試行錯誤しているのだと感じた。

それにしても、負けたチームにいたCanadianはやたら強かった。PENTAのエースPenguより個人技では勝っていたのではないかと思う。このCanadianどこかで聞いた名前だと思い調べたら、去年の優勝チームCONTINUUMの選手だった。どうりで鬼強いわけだ。

レインボーシックスシージ アドバンスエディション

（おわり）