紹介
ギャンブル漫画『カイジ』を例にとり、マネーリテラシーについて説いている本です。
感想
学校では、お金について教えてはくれません。借金の利子の怖さ、契約書の読み方、ギャンブルの不合理さなどです。そういった重要なことが、カイジの好例を示しながらこの本では書かれています。
マネーリテラシーを身につけていないと、顕示欲やご褒美思考にとらわれお金は散逸していきます。ギャンブルの期待値を理解していない人は、半分以上損することが確実な宝くじを買うために長蛇の列を作ります。
機会費用やサンクコストなど、経済学をかじったことがある人ならば聞いたことがあるであろう概念も、分かりやすい例で示されています。
10万部売れたのも納得の、内容の有意義さと分かりやすさです。