【紹介】
スプラトゥーン2の共闘モード「 SALMON RUN(サーモンラン)」で階級がたつじんバイトガールになった。流石にたつじんクラスともなれば流れを理解していないイカや個々のオオモノシャケに対処できないイカは存在しないが、後進を育てより効率的にバイトをこなすためにこのマニュアルを記す。
【バイトとは?】
バイトは、4人のプレイヤーが協力して支給された装備を用いてシャケ(CPU)と戦い、全滅することなく、規定時間内に規定数の金イクラを納入すればクリアとなる。納入した金イクラの数やバイトの評価によってポイントが付与され、ポイントはほうしゅうと交換できる。ほうしゅうには限定ギア、おカネ、各種フード・ドリンクチケットやギアパワーのかけらがある。
【基本の流れ】
バイトの基本の流れは、この3つ。
①武器編成を見極め自分の役割を理解する
4人のプレイヤーにはそれぞれ特性の異なったブキが支給される。概ねブキによって役割は決まっているので、それに即した立ち回りをしなければならない。そこまで厳密な役割分担ではないが、パブロではバクダンの弱点に攻撃が届かないし、チャージャーでタワーの相手をしていたら日が暮れてしまう。
②地形と状況に即した行動をとる
後述するが、同じステージでも潮の満ち引きがあり、キンバエやドスコイの大群など特殊な状況に遭遇することもある。これはそれぞれの状況の”ルール”を知っていないとどうにもならないので、経験を積むかこの記事を読んでしっかり学ぼう。
③オオモノシャケを効率よく倒していく
(↑画面に映っているだけでモグラ、タワー、ヘビを確認できるが「本当の地獄にくらべればこの程度、苦境の内にも入りませんぞ」byメガネの英国老執事)
オオモノシャケを倒すだけなら素人でもできる。大事なのは効率よく倒すことだ。かけだしの頃はオオモノシャケも1体づつ出現するので時間をかけてじっくり倒せば良いが、ランクが上がるほどにオオモノシャケの出現頻度も上がってゆく。悠長に構えていたらあっという間にシャケが飽和して阿鼻叫喚の地獄絵図と化すので、対処法を身につけ効率よく倒していかなければならない。
以下の項目は、このバイトの基本の流れを解説する内容で書く。
【武器編成と役割】
基本的なブキ編成は以下に述べる「DPS系」×1、「サポート系」×2、「遠距離系」×1で構成されている。全部ブラスターみたいに変則的な場合もあるので、とらわれすぎないように注意。
〈DPS系〉
タイプ:シューター
役割:オオモノシャケ処理、ザコ掃討
連射が可能で、DPS(単位時間当たりダメージ)が高いブキ。主に、1つは支給されるシューターカテゴリのブキが該当する。オオモノシャケの処理とザコの掃討が手早く可能で、バイトの成否を握っていると言っても過言ではない存在。ヘビ、コウモリ、タワー、テッパンといった、DPSで押し切れるオオモノシャケを積極的に狙うべし。ザコのシャケやドスコイも見たら倒しておく。”見敵必殺(サーチアンドデストロイ)”がDPS系ブキの仕事。基本的に常にトリガー引きっぱなしの倒しっぱなしで、金イクラの運搬は弾切れしてインク補充のついでにやるくらいでよい。
〈サポート系〉
タイプ:マニューバー、ローラー、スロッシャー、フデ、ブラスター、シェルター
役割:DPS・遠距離サポート、イクラ運搬
DPSにも射程にも特化していない、中途半端なカテゴリのブキ達が該当する。DPS系のシューターよりも使い勝手が悪いため、無茶な突撃をするとすぐに浮き輪になってしまう。ブキの性能を考慮して立ち回っていれば、自然とサポート的なポジションに落ち着くはずだ。前線で奮戦するDPS系の退路を確保したり、チャージ中で無防備な遠距離系をカバーしたりする。括りが大きいので支給されたブキの性能によってはDPS系並みに無双したり、射程があればバクダンを狙うのもあり。金イクラ運搬はサポート系が積極的に行いたい。
〈遠距離系〉
タイプ:チャージャー、スピナー
役割:バクダン処理、イクラ運搬
射程の長いチャージャーやスピナーが該当する。時々、ジェットスイーパーやH3リールガン等が支給されることもあるが、総じて射程に特化していてDPSが低い。遠距離系ブキ最大の仕事はバクダン処理だ。「赤いコードを切るか、青いコードを切るか」ではなく、オオモノシャケのバクダンのことである。他のブキでは弱点に攻撃が届かないことが多く、チャージャーの単発威力・スピナーの攻撃密度で一気に葬れる遠距離系がバクダン処理に当った方が効率が良い。バクダンがいなければ無理に戦わず、金イクラの運搬に専念するべし。
【状況に即した戦い方】
〈キンバエ〉
https://youtu.be/TuUrC2h1UmU?t=48s
キンバエでは、光るハエにまとわりつかれたプレイヤーに大量のシャケがラッシュしてくる。一度戦線が崩壊すると体勢を立て直すのはほぼ不可能なので、いかに物量に負けないように戦うかがキーになる。具体的には「コンテナ近くで」「隠れず火力優先」「スペシャルを惜しまない」の3点を守って戦えばなんとかなる。4人全力で迎え撃たなければ、シャケのラッシュをしのぐのは難しい。そのため安全地帯にイカ潜伏で逃げるのは論外として、コンテナから離れて戦うのも好ましくない。イクラの運搬中はどうしても無防備になりがちなので、距離は近ければ近い方が良い。前述した通り、崩れた戦線を立て直すのは非常に厳しいので、少しでもピンチを感じたら惜しまずスペシャルを使って挽回しよう。ジェットパックとスーパーチャクチはキンバエとの相性が良い。
〈マンホール〉
https://youtu.be/TuUrC2h1UmU?t=34m43s
マンホールでは、ステージに点在するマンホールを壊してキンシャケを 探し出して倒すことになる。このモードで1番の敵は”時間”だ。うまくキンシャケを探し出せなかったり、発見しても攻撃が間に合わず金イクラを思うように回収できないことが多々ある。クリアの為に大切なのが「声かけ」と「積極性」だ。キンシャケのマンホールを引き当てたら十字キー上でカモンの声をかけて味方に位置を知らせよう。当たりのマンホールを判別する方法もあるようだが、キンシャケが出ないことには始まらないので、気にせずどんどん壊してしまって良い。キンシャケが出たら寄ってたかって執拗に攻撃して金イクラを回収しよう。
〈ハコビヤ〉
https://youtu.be/TuUrC2h1UmU?t=37m47s
ハコビヤでは、敵がスポーンする白いクーラーボックスを運んでくるシャケを倒して金イクラを回収する。このモードは特に難しいことはない。飛んでくるシャケを4人で好き勝手に倒して金イクラを回収していれば余裕でノルマは達成できる。ハコビヤの本体がコンテナを塞ぎに来た時は協力して倒す必要があるが、ハイパープレッサーがあればそれさえ1人で余裕で迎撃できる。
〈グリル〉
https://youtu.be/TuUrC2h1UmU?t=2m49s
グリルでは、殻が中華鍋で出来ている二枚貝のような特殊なオオモノシャケの相手をする。移動が早く、滴るインクに巻き込まれたら即死で、コジャケを大量に生み出す強敵だ。レーザーでターゲットをロックオンし、執拗に追いかける。弱点は背後からはみ出ている尻尾(?)で、一定ダメージを与えるとダウンして全方向から攻撃が通るようになる。クリアの鍵は「位置取り」と「ハイパープレッサー」。グリルに狙われたイカは、コンテナ近くの高台に退避しよう。グリルは浮遊しているにも関わらず段差は越えられず、律儀にスロープを通ってくる。高台に位置取ることでグリルは遠回りを強要され、時間稼ぎができるとともに味方に攻撃のチャンスが生じる。経験上グリルは1番失敗する確率が高いので、スペシャルは惜しみなく使いたい。背面から以外の攻撃を受け付けないグリルに有効なのがハイパープレッサーだ。グリルは当初1体出現し、以後は2体同時に現れる。最初の1体は頑張って倒して、2体同時に出てきた段階でハイパープレッサーを使うと効率的。5体分、15個の金イクラが集まればノルマは達成できるので、あとは死なないように命を大事に立ち回ろう。
〈砲台〉
砲台では、干上がった土地にドスコイの大群がやってくる。普通のブキではドスコイの大群に対処できないので、ステージに設置される砲台を駆使して戦うことになる。砲台にかかりっきりになってノルマ不達成で失敗することがままある。「砲手1:イクラ運搬3」が理想のバランスだ。大砲は強力なので、まともなエイム力があれば砲手は1人で十分。砲手がドスコイをしっかり処理すれば、運搬役も楽にオオモノシャケを倒すことができる。
【オオモノシャケ別対処法】
〈モグラ〉
脅威度:★☆☆
所要時間:★☆☆
優先度:★☆☆
地面に潜伏し、下方からイカを丸呑みにしようとするチョウチンアンコウようなオオモノシャケ。釣りのウキが目印。ウキで位置がわかる上に攻撃前には地面が輪っかで表示されるので、よほどの乱戦時でもなければやられることはない。攻撃のタイミングに合わせてボムを飲ませれば一撃で倒せる。倒しに行くというよりは、移動中や他のシャケと戦う最中の「ついで」で倒すボーナスキャラみたいな感じ。コンテナ付近までおびき寄せてから倒すと効率的。間違ってもステージの端の方では倒さないでほしい。
〈タワー〉
脅威度:★★★
所要時間:★☆☆
優先度:★★★
鍋を重ねたタワーの上から貫通攻撃を撃ってくるオオモノシャケ。貫通力のある攻撃で執拗に狙って撃ってくるので脅威度は高い。近付いてしまえばすぐに倒せるので素早く処理すべし。チャージャーやスロッシャー等連射の効かないブキだと時間がかかるので、シューターやブラスターに任せたい。ジェットパックやハイパープレッサーなら遠距離からでも素早く倒せるので、追い詰められたときは躊躇なく使うとよい。
〈カタパッド〉
脅威度:★★☆
所要時間:★★★
優先度:★★☆
空中に浮遊し、両肩のポッドからミサイルを放ってくるオオモノシャケ。ミサイルの着弾地点は表示されるため素の状態での回避は容易だが、シャケや緑インクに囲まれているときにくらうと致命的。2つあるミサイルポッドが開いたときにボムを投げ込むかハイパープレッサーを使用しないと倒せないため、処理には時間がかかる。味方と息を合わせて両肩同時に爆破するか、1人の場合でもボムを投げてすぐイカ潜伏すればポッドが閉じるまでに2投目が間に合うので効率よく倒せる。
〈ヘビ〉
脅威度:★★★
所要時間:★☆☆
優先度:★★★
その名の通り、蛇のように長い身体をにじらせて移動するオオモノシャケ。胴体からはインクが吹き出しており、こちらの進・退路及び射撃が遮られてしまうので脅威度は高い。最後尾の操縦席(?)を狙えばすぐに倒せるので、DPSブキ持ちはヘビを見つけたら多少の無理をしてでも優先して倒したい。満潮時に複数のヘビが現れた時の絶望感は筆舌に尽くしがたい。誘導に失敗すると頭が尻尾に突っ込むウロボロス状態になり、弱点に攻撃が通らなくなってしまうので注意が必要。
〈テッパン〉
脅威度:★☆☆
所要時間:★★☆
優先度:★☆☆
前・側面をガードしつつ突っ込んでくるオオモノシャケ。攻撃手段は体当たりのみであり、1発でもインクを当てれば動きは止まるので、脅威度は低い。ある程度装甲にダメージを与えてダウンさせて背後に回り込んで倒さなければならないので、少し手前がかかる。DPSが低い武器では効率が悪いので、シューター系に頑張ってもらいたい。細い通路の途中でテッパンに攻撃を当てて動きを止めてしまうイカがいるが、迷惑なのでやめてほしい。通路が塞がるし、下手に回り込もうとすると落ちてしまうのでトドメも刺せない。コンテナ近くまでおびき寄せてから倒すのが効率的。間違ってもステージの端の方では倒さないでほしい。
〈コウモリ〉
脅威度:★★☆
所要時間:★★★
優先度:★★☆
傘のような装甲を持ち、アメフラシで攻撃をしてくるオオモノシャケ。アメフラシは即効性こそ無いものの、広範囲・長時間わたって影響があるので、脅威は無視できない。じわじわとボディブローのように効いてくる。攻撃直後の傘がひっくり返っている状態の時しかダメージが通らずHPもそこそこあるので、倒すのには手間がかかる。1回で倒せるDPSのある武器を持っていたら、積極的に狙うべし。コウモリの攻撃をうまく打ち返してヒットさせれば一撃で倒すことができるが、乱戦中に狙うのはまず不可能。
〈バクダン〉
脅威度:★★★〜★☆☆
所要時間:★★★〜★☆☆
優先度:★★★(遠距離系)
全身を装甲で包まれ、高い爆発力のあるボムで攻撃してくるオオモノシャケ。バクダンのボムは高威力・広範囲でそれなりに脅威。だが一番に恐るべきはその装甲だ。ダメージを与える手段が限られているので、処理に手間取っているとこちらの行動が著しく制限され、シャケの大群や他のオオモノシャケが流れ込んできて一気に戦線が崩壊する。攻撃のチャンスは、ボムをチャージしている時のみ。弱点となるチャージ中のボムは位置が高く、露出時間もそれほど長くないため、遠距離系ブキは腕の見せ所だ。遠距離系が上手ければ脅威ではないが、下手だと詰むこともある。
【バイトでの禁止事項】
〈スペシャル温存禁止〉
これはよく言われることだが、ウエーブ中にスペシャルを使用せずクリア後に祝砲のように使うイカが散見される。みっともないので即座にやめるように。そのスペシャルをバイト中に使っていれば、もっと多くの金イクラが回収できていたはず。スペシャルはクマサン商会からの支給品なので、効率的な金イクラ回収のためにこそ使おう。
〈ヘルプ禁止〉
やられて浮き輪状態になった時に「ヘルプ」を連呼するイカがいる。どうして自らの死に恥を晒すようなことができるのか。味方が浮き輪状態になれば画面に表示されるので、わざわざヘルプを連呼する意味がない。1人でも落ちる状況であれば味方を助ける余裕はないはずだし、余裕な状況で死ぬのは自業自得でしかない。助けを求めるのは無意味で、不適切な行為だ。
〈ナイス禁止〉
ウエーブ後、特にノルマギリギリでクリアした時にナイスをするイカがいる。ギリギリでクリアしたことを喜んでいる場合ではない。仕事は確実かつ効率的にこなすものだ。バイトの成果が思うようにならなかったことへの反省の心があるならば、間違ってもナイスなんて言葉は出てこない。そもそも勘違いしているようだが、バイトは馴れ合いの場ではない。「新しいジブンが見つかる」だとか「楽しい仲間に出会える」だとか、片腹痛いことこの上ない。バイトにはやりがいも、仲間も、楽しさも必要ない。重要なのは成果のみ。4人のプレイヤーが効率的に最適解のみを求めて粛々と行動し、「ナイス」の一言を発する時間も無駄にすることなく、無表情に無感情にマシーンのように金イクラを集め続けるのがバイトの理想形だ。
(※ネタです。スペシャルの使いどころは個人の自由です。また、実際のバイトではコミュニケーションを良く取り、盛り上がっていきましょう。)
(おわり)