猫兎ライフ

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きな臭くなってまいりました。【読書感想文】ゴーマニズム宣言SPECIAL新戦争論1/小林よしのり/幻冬舎

ようござんすね?このまま戦争で。

オビに書かれた上記の文章に目を奪われ、この本を購入しました。

最近どうもメディア上で排外的な発言や記事が目立つようになり、日本を自賛するような本がよく店頭にならぶようになりました。現政権の外交・安全保障政策も、気になるところです。

注:この記事は、いかなる政治的意図も含みません。またこの記事の筆者は、特定の政党や思想や国家に対して支持あるいは反感もしておりません。)

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目次

第1章 ウォーボット・ゲーム

第2章 価値観を持つ人間ゆえの戦争

第3章 イスラム国はイラク戦争が生んだ可能性だ

第4章 わしはイラク戦争の結果を予言していた

第5章 妄想戦争についていく恐米ポチ

第6章 何が何でも戦争する米国

第7章 戦争と戦闘の違いを知っているか?

第8章 アメリカの戦争映画は面白い

第9章 国連人権委員会不作為の罪

第10章 民主主義は万能ではない

第11章 アメリカの保守も、日本の保守も左翼である

第12章 閉ざされた言語空間

第13章 靖国神社を守るのか、英霊が守りたかった日本を守るのか?

第14章 国民の手本、少女学徒隊

第15章 国民主権なら徴兵制である

【特別対談】靖国神社と武士の魂 渡辺正史×小林よしのり

第16章 戦争の悲惨を知った上での覚悟

第17章 戦場での殺人と自決をイメトレしよう

第18章 『戦争論』の正しい読み方

第19章 20世紀の女性の人権侵害とは「性奴隷である」

第20章 日韓基本条約に立ち返れ

第21章 日系ブラジル人「勝ち組」が信じたい情報

第22章 嫌韓本、自己啓発本、「力」本

最終章 葛藤の果て「ひょん」と死ぬる

あとがき 戦後70年に『新戦争論1』を問う

 

 

イラク戦争、現在の中東の混乱、靖国問題慰安婦問題、ヘイトスピーチ嫌韓本などトピックは多岐にわたっています。

現在、世の中には「いけいけどんどん」の空気が感じられます。そのなかでこの本は、あえてブレーキをかけ、戦争の現実を突きつけています。アメリカ追従の危険性や、情報選択の問題を指摘しています。

今の世の中だからこそ読みたい本です。最近の排外思想やナショナリズムの高まり様は、先の大戦を彷彿させます。

本書は「真のナショナリズム」「真の保守」を問うています。

 

ゴーマニズム宣言SPECIAL 新戦争論1

ゴーマニズム宣言SPECIAL 新戦争論1