【紹介】
少し前に話題になった、トマ・ピケティ氏の『21世紀の資本論』をわかりやすく解説した本です。
【感想】
私は経済学を履修していませんが、それでもなんとなく理解できる内容でした。小難しい数式は登場せず、「21枚の図」で説明されています。
r>gとは一体なんなのかを一言で説明すると、格差の広がりを表す不等式です。ここで、rは資本所得の伸び率、gは労働所得の伸び率です。つまり、「経済が発展しても、労働者の賃金の上昇よりも資産家が所有する資本から得るお金の伸び率の方が大きいから、格差は広がる一方だよ」という、なんとなくみんなが感じていたことを、膨大なデータをもとに説明したのが『21世紀の資本論』なんだそうです。
元本を読んでいないので、えらいことは言えませんが、経済学を専門とする人以外はこのような入門書で十分だと思います。(ちなみに、『21世紀の資本論』のお値段はなんと、¥5940です。)
【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!
- 作者: 高橋洋一
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (7件) を見る