【紹介】
フランスがいかにして少子化を克服したかについて書かれている本です。
【感想】
日本も含めて、先進国には少子高齢化する傾向があります。少子高齢化というのはかなり深刻な問題で、高齢化と少子化両方に対処するには莫大な予算が必要で、放置すればするほど生産人口が少なくなり税収も減って完全に詰んでしまいます。
日本も色々と対策はしているようですが「日本死ね」のブログが示すように、成果が上がっていないのが現状ではないかと思います。フランスは「フランス人は10着しか服を持たない」や「フランスの子どもは夜泣きをしない」などの本が示すように生活や子育ての場において、我々日本人の感覚とは違う視点から物事を解決している国です。この本では、先進国の中でも高い出生率を誇るフランスの少子化対策が紹介されています。
親の弱さを認める、無駄をなくす、自由平等の概念、受け皿の確保、国民性など、今すぐ日本でも実践できそうなものから、根本的な考え方に関するものまで様々紹介されていました。フランスのことを一概に日本に適用することはできませんが、少なくとも「保育園で使用済みのオムツを保護者に持って帰らせる」(本で読んだだけで実際に日本でこんな愚かなことが行われているかは知りませんが)という親にも保育士にも負担でしかない行為は止めることができると思います。
(おわり)