猫兎ライフ

美味しい食べ物にうまい酒、面白い本に楽しいゲーム、それさえあれば幸せです。

「このマンガがすごい!」のこのマンガがすごい【読書感想文】『乙嫁語り10』森薫

   

 

f:id:catrabbitnekousagi:20180424222302j:plain

【紹介】

19世紀だか18世紀だかの、中央アジアの人々の生活を描いたマンガ。

【感想】

「このマンガがすごい!」に選ばれるのは、派手に人が死ぬか、無慈悲に人が死ぬか、やたらダークなマンガかだと、勝手にイメージしている。もちろん本当はそんなことはないのだが。

乙嫁語りは派手さのない漫画だ。王道的なバトル漫画ではないし、説明のないままデスゲームに巻き込まれたりもしないし、ダンジョンにも潜らないし、巨人にもならない。絵の細かさと、丁寧な描写が魅力の漫画だ。線の密度がやばい。描き込みっぷりが半端ではない。あと女の子がカワイイ。

”血の復習”の掟の話が面白かった。

このあたりの習わしだ

身内が殺されたら やったやつを見つけ出して必ず殺す

7代前に殺されたら 相手にも7代先まで復習する

絶対にだ

俺んとこにはそういう習慣はない

でも どこも似たようなもんだろ

やられっぱなしで済むかって話だ

誇りの問題だからな

(案内人アリ)

 

話は変わるが、中央アジアの人の顔つきは日本人に似ているらしい。日テレの「世界の果てまでイッテQ」のキルギスの特集を見たら、まあ日本人そっくりだった。ぱっと見では外国人だとわからない。近いルーツを持つのかもしれない。興味深い。

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

 

 

(おわり)