【紹介】
19世紀だか18世紀だかの、中央アジアの人々の生活を描いたマンガ。
【感想】
「このマンガがすごい!」に選ばれるのは、派手に人が死ぬか、無慈悲に人が死ぬか、やたらダークなマンガかだと、勝手にイメージしている。もちろん本当はそんなことはないのだが。
乙嫁語りは派手さのない漫画だ。王道的なバトル漫画ではないし、説明のないままデスゲームに巻き込まれたりもしないし、ダンジョンにも潜らないし、巨人にもならない。絵の細かさと、丁寧な描写が魅力の漫画だ。線の密度がやばい。描き込みっぷりが半端ではない。あと女の子がカワイイ。
”血の復習”の掟の話が面白かった。
このあたりの習わしだ
身内が殺されたら やったやつを見つけ出して必ず殺す
7代前に殺されたら 相手にも7代先まで復習する
絶対にだ
…
俺んとこにはそういう習慣はない
でも どこも似たようなもんだろ
やられっぱなしで済むかって話だ
誇りの問題だからな
(案内人アリ)
話は変わるが、中央アジアの人の顔つきは日本人に似ているらしい。日テレの「世界の果てまでイッテQ」のキルギスの特集を見たら、まあ日本人そっくりだった。ぱっと見では外国人だとわからない。近いルーツを持つのかもしれない。興味深い。
(おわり)