新コロ備忘録その2
新型コロナウイルス流行で気付いたことの一つが、大衆が愚かで浅ましいということだ。想像以上に。
【マスク転売】
代表的なのがマスクの転売。やっていいこととダメなことの区別もつかんかね。
買い求める方も、買い求める方だ。感染予防にマスクは必要ないとWHOも言っているのに。
感染予防にマスク着用不要 過度の使用控えてとWHO :日本経済新聞
ウイルスの大きさを考えれば、不織布ではガバガバだし、隙間もめっちゃある。
あと、どっかの議員がマスクをオークションで売っていたね。
東京新聞:マスク転売、静岡県議の問責可決 辞職は否定「重く受け止める」:社会(TOKYO Web)
在庫だから転売ではないらしいけど、危機に乗じて儲けようとする神経がセコい。およそ議員のすることではない。無料で配れよそこは。貿易会社の社長は辞職するけど、議員はやめないらしい。逆ではないかと思う。
【トイレットペーパー・ティッシュペーパー買い占め】
ペーパー類が不足するというのは完全なデマだった。だが、一部が買い占めに走ったことにより店頭から在庫が消失。普通に必要な人も積極的に買いに行かなければならない状況になり、結果としてさらに紙類が足りなくなるという悪循環(?)になった。
今はもう落ち着いたようで、ドラッグストアにもコンビニにも普通に売っている。
オイルショックを経験して、こういう時にはデマが流行ると学校でも教わったはずなのに、また同じことが起きた。インターネットが発展して情報化が進んでも人は変わらない。
そもそも、日本は地震や台風等の災害が多い。緊急時に備えて各家庭で備蓄をしているものではないのか。1パックくらいストックしておけば、騒ぎが収まるまで余裕で凌げたはずだ。
今回は原油が供給過多で安くなっていて本当に良かった。これで減産とかのニュースが飛び込んできていたら、ガソリンスタンドに人が殺到してえらいことになっていたと思う。緊急車両や配送関係の車に燃料が行き渡らなくなり、医療・物流が崩壊し、死者が増えるというシナリオも想定され得る。
【花崗岩】
極めつけは、花崗岩。
正露丸がどうのとか、クレベリンがこうのとか、正しいのか似非科学なのかよく分からない情報が錯綜している。
コロナウイルス対策に花崗岩!
— neuro🧠 (@neuro_gucci) 2020年3月2日
何言ってるか全然分からんが、今なら川沿いの石がメルカリで売れるぞ! pic.twitter.com/sIKwtBb1DN
だけど「花崗岩から出る放射線でコロナウイルスを殺菌」はさすがに無いわー。花崗岩なんて墓石だし、その辺の建材にも使われている素材だし。流石にネタか何かだと思いたいけど、信じている人もいるっぽい。少し考えれば、いや考えなくても効果が無いことぐらい分かるだろうに。ちゃんと学校に行っていないのかな。
科学リテラシーがこんなに低い層がいるとは驚きだった。
(おわり)