猫兎ライフ

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マッツよければすべてよし。映画『ポーラー』感想

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ネトフリで「ポーラー」を観た。マッツ・ミケルセン主演。

引退間近の暗殺者が主人公。この時点で漂うジョン・ウィック感…。後半CQBの殺陣のシーンとかあるし、意識はしていると思う。犬も出てくるし。犬はジョン・ウィックへのオマージュだろうね。飼ったその日に寝ぼけて撃ち殺しちゃったけどね(テヘペロ。

内容的には、まあ微妙だったんだけど。マッツの格好良さが全てを帳消しにしてくれている。

 

まず冒頭の暗殺シーンがお粗末すぎる。狙撃手は100mも離れていないような場所に、偽装もせず、高所に位置取りもせず、大仰な狙撃中を構えている。あの距離なら小銃のアイアンサイトで十分だと思うんだけどな。

色仕掛け担当の女がいて、別働の2名も接近する。ここで疑問が浮かぶ。狙撃や色仕掛けは、警護が厳しいとかで正面からの暗殺が難しい場合に用いられる手段のはず。普通に標的に近づけるなら正攻法で殺せばいい。なんでこんな煩雑な手段を取るのか意味不明。趣味か。趣味だな。うん。それに、仲間が近くにいる状態で狙撃をするのもプロの仕事とは思えない。このあと、このアマチュアたちは案の定マッツに瞬コロされるんだけどね。マッツが格好良かったから、まあ許そう。吹雪の中、全裸で銃を構えるマッツ。

 

雰囲気に統一感が無かったのもマイナスだな。マッツを追う暗殺チームのシーンはポップな感じで、マッツの登場シーンはダークで渋い感じ。それらの対比を楽しめるような演出は無く、ただただ浮いてしまっていた。マッツパートが格好良かったから、まあ良いんだけどさ。

 

あと、マッツ(劇中の名前忘れた)の通り名が「ブラック・カイザー(黒の皇帝)」ってw中二病かよwww。まあ、髭・眼帯のマッツが性癖ドストライクだったから良かったものの。グローブ型のデバイスで機銃掃射したシーンも厨二感満載。

 

マッツが女に銃をプレゼントしたり、学校でククリナイフの使い方を子供たちに教えるシーンもしっくりこなかったな。超一流の暗殺のプロが、自分の素性がバレそうなことをひけらかしたりするものだろうか?まあマッツが(以下略

 

結論

マッツよければすべてよし。

(おわり)