猫兎ライフ

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学校では教えてくれなかったヤバい歴史『日本のいちばん長い日』

 

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

なんか古そうな映画があったので、観た。「日本のいちばん長い日」だ。原作は半藤利一氏のノンフィクション。

大東亜戦争末期、ポツダム宣言が傍受されてから8月15日の終戦の玉音放送に至るまでが描かれている。

学校で習った終戦の流れでは、日本はポツダム宣言の内容が受け入れられずなかなか受諾しなかったが、原爆の投下や天皇陛下のご決断により、割とスムーズに終戦に至ったというイメージがある。

ところがどっこい。全然スムーズじゃないし、下手をしたら戦争が長引いて被害は拡大していたかもしれなかったのだ。

恥ずかしながら、宮城事件というものをこの映画で初めて知った。終戦に至ろうという大事な時期に、青年将校らによるクーデター未遂事件があったのだ。未遂とはいえ、近衛師団長は殺害され、宮城(皇居)は近衛歩兵第二連隊によって占拠された。

歴史の大筋ではないから、学校教育ではこういうの端折られちゃうのかね。戦争関連の本は割と読んでるつもりだったけど、この事件は知らなかった。

ところで玉音放送の音源は、宮内庁のHPにあるよ。(終戦の玉音放送 - 宮内庁

映画としての「日本のいちばん長い日」はどこか既視感があった。「シンゴジラ」だ。シンゴジラが日本のいちばん長い日に寄せてたんだけどね。画面に場所とか役職を説明する文を表示したり、役者のアップを多用したり。編集はテンポが良くて、観ていてダレない。役所手続きの煩雑さとか、映画で見る分には楽しい。

2015年にリメイク版が出ているが、あまり観る気にはならない。

(おわり)