猫兎ライフ

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能力バトルもので”多”対”多”戦をしてはいけない理由

最近のワンピース、ごちゃごちゃしてて状況が分かりにくいよね。ハンターハンター、全然連載再開されないね。

 

それはさておき、能力バトルもので敵味方が入り乱れて戦う多対多の状況ってなかなか見ないと思う。だいたいみんなタイマン好きだったり、武闘会的な展開になったり、大きな戦いでも離れた場所で1対1をやってるイメージがある。

なんでかなぁと考えた結果、多対多戦では収拾がつかなくなるからではないかと思い至った。

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1対1で戦った場合、彼我の関係は1本の線で描ける。どんな能力者であろうと、敵も味方もひとりなので、能力の相性や有効性は1通り考えればよい。

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これが2対2になると6通りの関係が生じる。敵味方の2人が、それぞれ相手2人との能力の組み合わせを想定しなければならない。また、味方との連携による相乗効果もあるだろう。

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5対5になると、そろそろ収拾がつかなくなってくる。数え間違えでなければ、45通り。乱戦になった場合、この45通りの能力の相性を考慮しながら、全員分の戦闘を描写しなければならなくなる。

 

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さらには、攻守で能力の特性も違ってくるだろうから、単純計算で上記で例に挙げた2倍のパターンが存在し得る。

能力バトルもので多対多戦をやってしまうと、考慮すべき事項、描写すべき内容が膨大な量になり収拾がつかなくなる。

 

どこの漫画とは言わないけれど、間違っても孤島で敵味方入り乱れての最終決戦をしたり、船内で14人の王子とその護衛とで王位継承戦なんてしてはいけない。しっちゃかめっちゃかで状況訳分かんなくなるし、複雑すぎて二進も三進も行かなくなるのが目に見えている。ていうか現在進行形で目にしている。

(おわり)