猫兎ライフ

美味しい食べ物にうまい酒、面白い本に楽しいゲーム、それさえあれば幸せです。

ここからが地獄だぞ【映画感想】『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』

f:id:catrabbitnekousagi:20210614225656p:plain

(画像は公式サイトより)

gundam-hathaway.net

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を観てきた。延長に次ぐ延長があったので、やっと観ることができて嬉しい。公開されて初めての週末に観に行ったので、映画館はそれなりに盛況していた。もうね、客層がね、明らかにね、ガンダム。映画館の待合ホールみたいなところが”ガンダムっぽい人”に占拠されていた。圧倒的オタク率。メガネ率。男祭り。鬼滅とは明らかに客層が違うし、エヴァ観に行ったときとも雰囲気は違った。映画が始まる前、後ろの座席の人がやたら早口でなにか語ってたし笑

映画の感想は「普通に良かった」。鬼滅の刃みたいな感動とか、エヴァみたいな感慨深さこそ無かったけれど、めちゃクオリティ高いガンダムだった。こういうのでいいんだよこういうので。絵がきれいだし、絵柄も良いね。懐かしさを感じさせるキャラデザなんだけど、古臭さは無い。MSは迫力があって、音楽も良いからさらに盛り上がる。キャラの個性も魅力的。ガウマン好きだ。気だるそうな雰囲気と声。声最高。あとそばかすメガネの女の子がめっちゃカワイイ。

あっさりと爽やかな感じで終わったけど、これまだ3部作の第1作目なのでね。Ξガンダムとペーネロペーの顔合わせしたところだから。俺は詳しいストーリーは知らないけれど、悲劇的な結末を迎えることだけは知っている。

「ここからが地獄だぞ」

 

MSの話になるけど、メッサ―かっこいいよね。ジオン系というのか、曲線のあるデザイン。肩のトゲとかザクっぽい雰囲気があるのも好き。ガウマンが操縦するメッサ―の、量産機らしからぬ戦闘力の高さとかね。グスタフカールもゴツくて悪くないよなぁ。今作のMSのデザイン好き。チャラついたMSはあんま好きじゃないんだけど、今回出てくるMSは質実剛健な感じがしてとても良い。「Ξ」も「ぺ」も盛り過ぎじゃろ、って最初思ってたけど、両陣営ともあれは切り札的な存在だから特盛にも納得。

誰かが言ってたけど、今作には人間目線のMSが描かれるシーンが多いから、MS迫力が際立っている。他作品では感じなかった威圧感の正体はこれだったんだな。

 

とにかくスゲー良かった。もう1回観に行くぜ。

(おわり)

淡々としている【読書感想文】『百年と一日』柴崎友香

 

百年と一日

百年と一日

Amazon

 すげー淡々とした小説の短編集。

学校の植え込みに白いきのこがあった、とか。祖母の畑で大根が穫れた、とか。就職して二年目に事故にあった、とか。

架空の街の架空の人たちの話が淡々と語られている。文面からは、感動させようだとか、泣かせようだとか、驚かそうなどという気は全然感じられない。ただただ出来事が淡々と語られている。これは新しい。

とても穏やかで新鮮な読後感だった。

(おわり)

本編がツイヤバに追いついた【僕ヤバ感想Karte.72】

mangacross.jp

僕ヤバの最新話が更新された。バレンタイン回。

界隈の期待通り、Twitterで公開されてる番外漫画(通称ツイヤバ)のバレンタイン編とつながる内容であった。こういう粋な展開、嫌いじゃない。

ところで、ツイヤバは結構甘々な話が多いので、パラレルワールドか、本編より先の時間軸だと思っていた。それが今回で、ツイヤバの激甘展開に本編が追い付いちゃった。事件だよこれは。本編の甘さがツイヤバに追いついたのも驚きだし、それを平然と受け入れている読者としての自分にも驚き。それだけ2人の仲が深まったんだなぁと、しみじみと感じている。

もはや次は、本編はツイヤバを超えるしかない!ツイヤバのバレンタイン回で、山田が市川に渡せていなかったチョコ。本編ではぜひ渡してほしい……。

そしてあれだな。チョコに書かれた”ス”と”キ”を、”キス”と勘違いした市川が暴走して突っ走ってほしい。

(おわり)

 

本物のスパイが書いたスパイ小説【読書感想文】『寒い国から帰ってきたスパイ』ジョン・ル・カレ

 

英国情報部に所属していた、本物のスパイが書いたスパイ小説。

本物が書いたんだから、リアルなんだろう。一般人の我々は諜報活動に接する機会なんて全くないので、なにがリアルでなにがリアルじゃないのかなんて、分かるべくもないのだが。

作戦の全体像もつかめないまま、味方すら信じられないような、スパイの孤独や不信感が伝わってきて面白かった。

(おわり)

とても良かった【映画感想】『インターステラー』

f:id:catrabbitnekousagi:20210525233135p:plain

インターステラーを、観た。TENETが面白かったので、クリストファー・ノーラン監督作品で検索して調べた。インセプションもノーラン監督だったのね。

地球が限界を迎えたので、人類の新天地を探すべく宇宙を旅するという話。

TENETもそうだったけど、ノーラン監督のSF最高だわ。知的好奇心を刺激されるサイエンス要素があるし、スケールが壮大だし、家族愛とか友情とか人間的な感情も織り込まれている。

展開のテンポも良かった。3時間近くあるんだけど、ダレることなく最初から最後まで引き込まれてしまった。家族に別れを告げて家を去った次のシーンが、もうシャトル発射のカウントダウンとかね。訓練風景は無いし、搭乗機の説明もないし、クルーの紹介も無い。

一緒にミッションに参加していたモノリス型のAIロボが最後まで良い奴で本当に良かった…。モノリスとか、宇宙船のAIとか、トラウマしかないもん。

あとマン博士(マット・デイモン)が出てきたときは笑った。こいつ、この惑星でも遭難してるのかって笑。※ オデッセイ参照。

(おわり)

PCで規制無し版のバイオハザード8をプレイする方法

f:id:catrabbitnekousagi:20210519220013j:plain

↑バイオ8のパッケージ的なやつの絵を描いてみた。

【規制無し版を買うに至る経緯】

steamでバイオ8(バイオハザードヴィレッジ)を買ってプレイしていたら、違和感を感じた。敵の頭吹っ飛ばない仕様なのかな?とか、ムービーシーンの整合性が無かったりとか。極めつけがドミトレスク城の手首のシーンね。あの斬撃で手首くっついてるのはおかしいやろ。

調べてみたところ、どうやら俺がプレイしていたのはゴア表現規制版だったらしい。PC版だから規制は無いものと思い込んでいた。購入時にも規制バージョンだというアナウンスは無かった気がする。手首やられるまで気付かなかった俺も大概鈍いのだが。

日本のsteamで購入できるのは規制アリ版だけなのだが、トラブルを乗り越えグロ版をプレイできるようになったので記録を残す。

【グロ版は海外版を買うべし】

海外版のバイオ8には規制が無いので、海外版を買えば解決する。日本のsteamでは購入できないので、steam key を買うことになる。steam key とはパスコードのようなもので、それを購入して入力することでゲームをアクティベートする。

steam key はGamesplanet: Game keys for Steam, Origin, Ubisoft Connect, GOG and moreで買うことができる。「バイオハザード」だと検索に出てこないので、「resident evil village」と入力しよう。この記事書いてる時点で41.49€なので、1€あたり133円換算で5518円くらい。お安い。

【日本版の返金について】

steamの規約で購入からの日数とかプレイ時間とか、返金できる条件は決まっていたはず。俺は返金対応してもらえたので、お金を無駄にせずに済んだ。

ちなみにsteam key は返金してもらえないので注意が必要。

【セーブデータに起因するバグ】

f:id:catrabbitnekousagi:20210519230830j:plain

海外版をダウンロードしてプレイはできるようになったが、問題が発生した。セーブデータが読み込めない。「このセーブデータは互換性がない為、使用できません」とエラーメッセージがでる。日本版でプレイしていた時のセーブデータが使えないのは、まあ分かる。だが、海外版でセーブしたデータも読み込めないもんだから困った。

どうやらこれ、日本版のセーブデータが干渉しているようで、古いセーブデータは完全に消去する必要があるらしい。ネットで調べても対処法が分からず途方に暮れていたところ、このツイートに命を救われた。

困ったときのTwitterだぜ。

【グロも含めての作品】

このバイオ8は、グロ表現も含めての作品だと感じた。主人公が指を食いちぎられてなお戦う姿や、切断された手首が回復薬1瓶でくっついてしまう様子も、必要な表現だ。これがなければイーサンが置かれた状況の過酷さや、超人的なタフさが伝わらない。物語のラストにも繋がってこない。多少苦労してでも、グロ版を買い直してプレイして本当に良かったと思っている。

なんでもかんでも規制しようとする風潮、俺は嫌いだね。

(おわり)

次の1万円札の人の本【読書感想文】『論語と算盤』渋沢栄一

 

論語と算盤 (角川ソフィア文庫)

論語と算盤 (角川ソフィア文庫)

  • 作者:渋沢 栄一
  • 発売日: 2008/10/24
  • メディア: 文庫
 

次の一万円札の人、渋沢栄一の本だという。内容は、談話録。講話とかそういうものをまとめた本。

松下幸之助の『道をひらく』とかアンドリュー・カーネギーの『道は開ける』とかと同じ系統。お偉いさんの、お話って感じ。

お偉いさんの話って、どうしてこうも同じような感じになるもんかね。言葉を変え、表現を変え同じことを言っているということは、そこには真理の片鱗があるのだろうけれども。

渋沢栄一のことを知りたくて読んだけど、これは失敗だったかもしれぬ。本は悪くない。けど人となりを知るには伝記を読むべきだったな。

現代語訳版もあるけど、原文バージョンで大丈夫だと思う。古い言い回しとか、漢文の引用はあるが、全然読めるレベル。たまには辞書を片手に本を読むのも悪くない。

(おわり)