【紹介】
翻訳家によるエッセイ集です。およそ10年ほど前の本で、今は絶版なのかAmazonでは新品での取り扱いがなかったので中古で買いました。
…古今東西さまざまな言語の翻訳にたずさわる当代きっての名訳者三十七人が明らかにする、苦悩と、苦心と、よろこびのとき。…(表紙折り返しより)
【感想】
エッセイ集なので翻訳の技術、テクニカルな面についてはほとんど語られません。翻訳者がどんなことを考え、どんなことに苦労しながら翻訳に取り組んでいるかがわかる本でした。
翻訳家の実情というか翻訳の仕事の雰囲気を知るのにとても参考になる本でした。第一線で活躍する人たちでさえこれほど四苦八苦しているのですから、翻訳という仕事の奥深さが伺えます。(四苦八苦するほどもがいているからこそ第一線に留まり続けることができているのかもしれませんが)
(おわり)